あるとき、あなたのところに「うまい話」がやってきた。
「いいお話があります」
「必ず儲かる話があります」
「絶対損をしない投資があります」
素晴らしいチャンスに恵まれた感覚を覚え「ラッキー」と喜ぶ人もいるでしょう。
「ついに大金持ちになるチャンスがやってきた」とガッツポーズをしたくなるかもしれません。
しかし、うまい話に飛びつくようではいけません。
まもなく詐欺師のカモになってしまうでしょう。
世の中にうまい話はないからです。
世の中にうまい話はありません。
あったとしても、普通は人に言いません。
人に話すと、チャンスを奪われたり利益が分散したりするため、黙っておこうとします。
うまい話を人に話す時点で明らかに不自然です。
「詐欺の話です」と言っているようなもの。
詐欺である可能性が高いと考えていいでしょう。
喜ぶのではなく、警戒しなければいけません。
したがって、うまい話に対するアクションは1つのみです。
飛びつくのではありません。
逃げるのです。
うまい話をされたら、その場から立ち去りましょう。
「これは詐欺に違いない。間違いない。危ないから逃げよう」でいいのです。
興味がないふりでも急用を思い出したふりでもいいので、何か適当な言い訳をして逃げましょう。
詐欺話という確証がなくても、詐欺の可能性が高いものは潔く排除しておくのが賢明です。
うまい話から逃げれば騙されることはありません。
「世の中にうまい話がないのはよくわかっているが、今回だけは本物に違いない」
信じたい気持ちに駆られるでしょう。
自分に都合のいい話は、信じたい心理が働くもの。
それでもやはり逃げるのが賢明です。
うまい話は、自分に都合よく解釈を曲げる傾向があります。
いくらうまい話であろうと、大きなリスクをはらんでいます。
飛びつくのではなく、逃げるのが正解です。
さて、うまい話から逃げ切ることができたとします。
一件落着と言いたいところですが、もう1つ懸念点があります
「うまい話を持ちかけられたことにも悲観すべき」という点です。
うまい話を持ちかけられたなら、相手から「こいつはうまく騙せそうだ」と思われたことになります。
これはゆゆしき事態です。
詐欺師から「あなたは間抜けそうですね。簡単に騙せそうですね」となめられたことになります。
大変不名誉な認定です。
あなたから騙せそうな雰囲気が出ている可能性があります。
鏡を見て、自分のどこに問題があるのか確認してみてください。
服装・表情・話し方など、どこかに「緩み」が感じられる何かがあるはずです。
そこを改善する余地はあるでしょう。
自己改善の領域になりますが、頭の片隅に置いておく分には損はないでしょう。
詐欺をしっかり防ぐのは当然ですが、そもそも詐欺話を持ちかけられない状態を目指したいところです。