執筆者:水口貴博

騙されないで生きていくための30の方法

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「自分だけ得をしたい」と考えていないか。自己利益優先の人は、かえって騙されやすい。

「自分だけ得をしたい」と考えていないか。自己利益優先の人は、かえって騙されやすい。 | 騙されないで生きていくための30の方法

「得をしたい」という気持ちはありませんか。

おそらく誰でも「ある」と答えるでしょう。

人間ですから「得をしたい」という気持ちがあるのは当然です。

むしろ必要です。

損より得をしたいと考えるのは、自然な人間心理です。

お金は可能性です。

少しでも人生の可能性を広げ、夢を実現させていくためにも、利益を考えながら生きることは必要です。

もちろん「得をしたい」という気持ちはあっていいのです。

注意したいのは「自分だけ得をしたい」という気持ちです。

「自分だけ」が加わると、意味が一変します。

自己利益優先の考え方になるからです。

「自分だけ得をしたい」は、自己利益優先の考え方

「自分だけ得をしたい」は、自己利益優先の考え方です。

私たちが生きる世界には「似た者同士は自然と寄り集まる」という法則があります。

類友るいともの法則」「引き寄せの法則」とも呼ばれることもあります。

ここで1つ面白い現象があります。

「自分だけ得をしたい」と考える人は「自分だけ得をしたい」と考える人を引き寄せます。

つまり「自己利益優先の人は、自己利益優先の人と仲良くなる」ということです。

似た者同士で仲良くなる。

自己利益優先の人同士が一緒にいるとどうなるか。

騙し合いになるのです。

表面上は誠実そうに振る舞いつつも、相手を出し抜こうと目を光らせます。

仲がいいのは最初だけです。

親しくなってだんだん相手のことを知っていくと、自己利益優先の人だとわかってきます。

自己利益優先の考え方であることがわかってくるにつれて関係が悪化していきます。

自分だけ得をしようと考えていると、相手の口車に乗せられ、かえって騙されるのです。

結局のところ、自分の利益しか考えていない状態

もちろん人間関係もうまくいきません。

結局のところ、自分の利益しか考えていない状態です。

自己利益優先の考え方は、自然と顔にも言葉にも現れます。

浅ましくて卑しい目つきになります。

自己中心的な発言も多くなります。

そうした状態ですから、人間関係にもひびが入って友人も失います。

お金と人間関係の両方を失うことになり、二重の痛手を負うのです。

大切なのは、お互いの利益を考えること

自分の利益ばかり考えないことです。

「自分だけ得をしたい」は、自己利益優先の考え方です。

学生時代まではよかったかもしれませんが、社会人として成果を挙げるなら、さらに進化させた考え方が必要です。

それが「ウィンウィン(Win-Win)の考え方」です。

「一方の利益」ではなく「双方の利益」を意識しましょう。

「自分の利益だけを考えず、お互いの利益を考えよう」ということです。

ウィンウィンの関係を心がけ、双方が納得できる状態にすることです。

お互いの利益を考える人は、お互いの利益を考える人を引き寄せ、知り合い、仲良くなります。

視野が広くなり、大局的な見方ができるようになります。

トラブルが減り、穏便な方法を見いだせます。

もちろん騙し合いとは無縁になります。

良好な関係も結べるので、交渉も人間関係もうまくいくのです。

騙されないで生きていくための方法(10)
  • 自分の利益だけ考えるのではなく、ウィンウィンの関係を意識して、お互いの利益を考える。
契約内容を確認しないのは、トラブルを招くもと。

騙されないで生きていくための30の方法

  1. 騙されないための一番の基本。
    「おいしい話はない」と心得る。
  2. 「自分は絶対騙されない」という考え方を捨てる。
  3. 営業・セールス・勧誘は、まず疑いから入るのが得策。
  4. 「自分は大丈夫」と思う人は、被害者予備軍。
  5. 損をしたくない気持ちが強い人ほど、あっさり詐欺に引っかかる。
  6. 見栄っ張りは、騙されやすい。
  7. 騙されないためには「冷静」が不可欠。
    感情的になっているときは、重要な決断をしない。
  8. 「一発当ててやろう」と考えている人は、騙されやすくなる。
  9. 欲深い人は騙されやすい。
    お金に対する執着心は、金銭トラブルのもとになる。
  10. 「自分だけ得をしたい」と考えていないか。
    自己利益優先の人は、かえって騙されやすい。
  11. 契約内容を確認しないのは、トラブルを招くもと。
  12. 「ここだけの話」をする人は信用できない。
  13. 「稼ぎ方を教えます」の9割は、マルチ商法。
  14. 「おいしい話があります」と言ってくる人は、だいたい詐欺師。
  15. 自分が弱っているときは、高額の買い物をしない。
  16. 相手の不審な笑みを見逃すな。
    不審な笑みは、悪いことをたくらんでいる証拠。
  17. 旧友から久しぶりに連絡があって、お金が絡む話が出てきたときの対処。
  18. 不安をあおって売り込んでくる手法は、詐欺師の定番パターン。
  19. メリットだけ強調する商品には、何か裏がある。
  20. 偽物を見抜く目を養うには、普段から本物に触れておくことが役立つ。
  21. 営業トークをうのみにしない。
    小さなことでも自分で調べる癖をつけよう。
  22. セールスや勧誘の断り文句は「興味がありません」で十分。
  23. 限定に釣られない強さを身につける。
    大切なのは、欲しいかどうかより必要かどうか。
  24. 情報弱者は、詐欺師のカモになりやすい。
  25. 世の中に完全な元本保証はない。
  26. 大きな買い物をするときは、人に相談する癖をつける。
  27. どれだけ人の意見を聞いてもいい。
    ただし、最後は自分で決めること。
  28. 「お安くなります」という勧誘は、裏があると思っていい。
  29. 最新の詐欺情報には目を光らせておく。
  30. 万一トラブルに遭ったら、こそこそ隠さず、きちんと公表しておくのが賢明。

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