「稼ぎ方を教えます」
そんな売り文句があれば注意してください。
それはマルチ商法である可能性が高いからです。
自分から近づくのはもちろんのこと、相手から近づいてきても警戒してください。
魅力的に感じても、ほいほいついていかないようにしましょう。
「お金」は、誰もが心を動かされるフレーズです。
「稼ぎ方を教えます」という言葉を聞けば、誰もが「どんな内容なのか知りたい」と興味を引かれるでしょう。
「楽してお金を稼げる方法を知りたい」と思う人が多い世の中です。
みんなお金に興味のないふりをしつつ、本音ではお金に興味津々です。
「お金が欲しい。できるだけ楽してお金を稼ぎたい」と思っています。
大抵こういうケースは「○○万円稼ぎました!」というフレーズとともに紹介されることが大半です。
「そんなに稼げるのなら効果的な方法なのだろう」と期待してしまいます。
「この人にできるなら私にもできそうだ」と思わせるのがうまいところです。
楽にお金を稼げる方法がわかれば、高額であってもすぐ元が取れそうにも思えます。
ここが落とし穴なのです。
肝心のノウハウはどんな内容なのでしょうか。
あらためて聞くと、拍子抜けします。
「『稼ぎ方を教えます』という売り文句で人を集めてお金を巻き上げる」という内容です。
商品を買わせたりセミナーに参加させたりして、売上を上げます。
何かに貢献する仕事で稼ぐわけではありません。
空っぽのノウハウで人を騙して稼いでいく方法です。
情報リテラシーの低い人からお金を巻き上げているだけです。
一言で言えば「マルチ商法」です。
こうしたケースに騙されないでください。
「これはおかしい」と指摘しても、本人は「夢を与えている」といった言い訳をして悪びれた様子を見せません。
被害を訴えても「自己責任」という言い訳で言い逃れます。
こういう人は、参加者のことを「養分」「信者」だと思って見下しています。
もちろんすべてが悪いわけではありません。
中には誠実に稼ぎ方を教える業者もいますが、一部です。
誠実な業者であれば、露骨な言い方をしません。
普通に考えて、稼ぎ方を知っているなら人に教えようとは思いません。
人に稼ぎ方を教えてしまうと自分が不利になるため、秘密にしておこうと思います。
秘密の話をわざわざ人に教えようという時点で「怪しい」のです。
「稼ぎ方を教えます」という売り文句でセールが来たら、むやみに関わらないのが賢明です。
近づくのではなく逃げてください。
「稼ぎ方を教えます」の9割は、マルチ商法です。