「私は成熟した人間です」
そう思っていると、成長が止まります。
たしかに経験も実績も豊富で、成功体験も多いなら、自分に自信が持てるでしょう。
立派な地位や肩書があるのかもしれません。
お金も人脈も肩書もあって、大きな名誉や勲章も得ているのかもしれません。
「十分成長できているならいいではないか」
そう思うかもしれませんが、ここが落とし穴です。
成熟とは、成長しきった状態です。
「私は成熟している」と思っていると、成長の余地がないことを認めることになるため、それ以上努力しなくなります。
「もう十分だよね」「これ以上は頑張らなくていいね」と思うようになる。
また「私は成熟している」と思っていると、慢心が生まれ、油断します。
マンネリが生まれ、気持ちもたるんできます。
油断すると、瞬く間に腐っていきます。
果物が完熟すると、後は腐るしかないのと同じです。
成熟すれば、後は腐っていくしかありません。
人はいったん気持ちが緩むと、能力の低下はあっと言う間です。
成長を続けたいなら、謙虚な考え方を持ちましょう。
キーワードは「未熟」です。
いつまでも成長を続けたいなら「まだまだ未熟」と考えることです。
「まだまだ未熟」と考える人は「まだ伸びしろがある」「まだ成長できる余地がある」ということになります。
結果や実力に対して謙虚になれるため、慢心することがありません。
また、目線が上向きでいられ、飽くなき挑戦を続けられます。
どれだけ経験や実力を積もうと、どれだけ立派な地位や肩書があろうと、自分は未熟と考えているかぎり、まだまだ前進できます。
たとえ周りからプロや一流と認められても、未熟であることを貫くことです。
自分が未熟かどうかは、周りが決めることではなく、自分が決めることです。
「まだまだ未熟者です。これからも精進を続けます」
謙虚な姿勢で高見を目指していれば、成長が停滞することなく、どんどん伸びていくのです。
これからも成長を続けたいなら「自分は未熟」と思うことです。
表向きだけ思うのではなく、本当に心から「自分は未熟」と思うことが大切です。
「自分はまだまだ未熟」と思いながら上を目指しているかぎり、まだまだ成長していけるのです。