私たちは誰もが順風満帆な人生を送りたいと願っています。
失敗もトラブルもない。
悩みも痛みも苦しみもない。
平和でスムーズな人生は、さぞ快適でしょう。
ストレスがなければ、静かで穏やかな日々を送れるはずです。
順風満帆な人生は、まさしく「理想的な人生」と思えるでしょう。
しかし、ここに見落としがちなポイントがあります。
順風満帆な人生には「意外な現実」が待っています。
それは「得ることが少ない」という現実です。
スムーズにいくということは、行き詰まることがないということです。
行き詰まることがないということは、悩んだり考え抜いたりする機会が減るということになります。
つまり、学びを得ることが少なくなり、成長の妨げになるのです。
順調な人生は、スムーズで快適な様子とは裏腹に、さぞつまらない人生になるでしょう。
順風満帆であればあるほど、得るものも減っていきます。
まっすぐの道の高速道路を、淡々と進んでいるようなものです。
スムーズに進むのは快適ですが、刺激も変化もないため、眠くなってぼんやりするでしょう。
ぬるま湯に浸かりながら、どうやって強くなっていけるのでしょう。
あまりに平和すぎると、平和ぼけに陥り、たるんだ生き方になります。
順風満帆なのはいいですが、得るものが少ないのは、それはそれで悲しい現実なのです。
得るものが多い人生にするためにはどうすればいいか。
前途多難な人生がいいのです。
前途多難な人生は、ストレスが多い人生になるでしょうが、これはこれで面白い人生です。
考えたり悩んだりすることが増えるため、得ることも多くなります。
ストレスが多いですが、だからこそメンタルが鍛えられます。
「前途多難な人生」は「イベントが豊富な人生」と言い換えることもできます。
「前途多難な人生」と聞くと、響きが悪く聞こえますが「イベントが豊富な人生」と聞くと、前向きな感じがするでしょう。
イベントの多い人生のほうが、泣いたり笑ったりすることも増えるため、得ることも多くなるでしょう。
前途多難な人生を歓迎しましょう。
「自分の人生は前途多難」と思うなら、両手を挙げて喜んでください。
得るものが多く、刺激的で楽しい人生が待っているでしょう。
すでに順風満帆な人生を送っていて、物足りなさを感じているなら、自分から困難を作って飛び込んでいきましょう。
無理のない範囲で、自分から困難を作り出してみます。
2択があれば、あえて難しいほうを選んでみます。
仕事に慣れてきたら、もう少し難しい仕事に挑戦したり、まったく新しい仕事に挑戦してみたりします。
転職をすることで、不慣れな環境に飛び込んでみるのも悪くありません。
自発的に困難を増やすなら、積極性が伴っているので、アクティブに取り組めるでしょう。
人生を楽しく面白くしたいなら、順風満帆な人生より前途多難な人生のほうが絶対有利です。
順風満帆な人生より、前途多難な人生のほうが、得るものが多いのです。