一定期間、1日も休まず出勤・出席した人をたたえる賞があります。
「皆勤賞」です。
皆勤賞は自慢になります。
体が丈夫で、自己管理もできている証拠。
皆勤賞は資格ではありませんが、面接では「丈夫な体と真面目の証し」になるため、強力なアピールになります。
実際のところ、皆勤賞の人は大変少ないのが現実です。
全校生徒の多い学校でも、ほんの数人しかいません。
実際に皆勤賞の人がいれば、周りから「すごい」「素晴らしい」「立派だね」と褒められるでしょう。
1日も休まず出席・出勤するのは、そのくらい大変なこと。
真面目な性格でなければいけません。
肉体的にも精神的にも強くなければいけません。
学校から皆勤賞の賞状があれば、国家資格並みのアピールポイントになるでしょう。
皆勤賞を目指して頑張っている人も多いのではないでしょうか。
もちろん皆勤賞を目指すのはいいですが、ここで注意したいことがあります。
皆勤賞を目指すのはいいですが、執着しないように注意してください。
皆勤賞に執着すると、本当に体調が悪いとき、休みたくても休めなくなるからです。
皆勤賞に執着すると、ろくなことになりません。
休むことに強い罪悪感が生まれます。
「休むこと=悪いこと」という考え方になり、後ろめたい気持ちに縛られます。
「絶対休まない!」
「意地でも休まない!」
「どんなことがあろうと休まない!」
エスカレートすると「死んでも休まない」という考え方になるかもしれません。
「死んでも休まない」という考え方は、あまりに愚かです。
規則正しい生活を送った結果として、皆勤賞をもらうのはいいですが、執着するのはよくありません。
皆勤賞に執着した結果、無理をすると、かえって体を壊してしまいます。
皆勤賞に執着して意地を張ると、後から大きな代償を払うことになるでしょう。
自分に厳しくなるのはいいですが、健康を害するほど無理をするのは、誤った厳しさです。
健康が第一です。
健康ほど大切なことはありません。
健康を失ったら何もできなくなります。
きちんと休むことも、体調管理の1つです。
有給があるなら、きちんと消化しましょう。
有給休暇は、ためるものではなく、消化するもの。
たまには休みを取って、バカンスを満喫することも大切です。
体調が悪いときは、無理をせず、素直に休みましょう。
休むべきときに休んでおかないと、治るものも治りません。
きちんと休んで養生に専念したほうが、体調不良も早く回復します。
素直に休めば、遅れが出たとしても、最小限に抑えることができるでしょう。
体調が悪い自分を認めることも大切です。
けがや病気のときは、きちんと自分を休ませることも大切です。
体調を崩したということは、生活のどこかに問題があるのかもしれません。
体調が悪くなって休む時間は、自分を省みたり生活を振り返ったりする良い機会になります。
休むことが愚かなのではありません。
体調不良にもかかわらず無理をするほうが、はるかに愚かです。
皆勤賞は、あくまで結果です。
目的にしてはいけないのです。