「おやじくさいなあ」
「おばさんくさいなあ」
そう思って目をやると、眉間にしわを寄せた中年がいる。
不機嫌そうな表情から、何かにいらいらしていることがわかります。
加齢臭がひどい人に限って、いらいらしている中年だと思いませんか。
その感覚は、気のせいではありません。
加齢臭がひどいから、いらいらしているのではありません。
いらいらするから、加齢臭が悪化しているのです。
強いいらいらは、加齢臭を悪化させる、大きな要因の1つです。
どういうメカニズムでしょうか。
加齢臭は「ノネナール」という物質が原因です。
ノネナールは、脂肪酸が過酸化脂質と結びつくときに、発生します。
この「過酸化脂質」に注目です。
実は、ストレスを感じていらいらすると活性酸素が増え、引き続き、過酸化脂質も増えます。
過酸化脂質が増えると、脂肪酸と結びつき、加齢臭の原因であるノネナールが増えるのです。
加齢臭を抑えるためには、心を落ち着かせることです。
もちろん生活していれば、思いどおりにいかないこともあります。
仕事のストレス、人間関係など、ストレスを感じる機会も多いことでしょう。
しかし、豊富な経験があるからこそ、物事に動じない姿勢もできるのではないでしょうか。
豊富な経験を、深い理解力に変えて、落ち着きを作りましょう。
ささいなトラブルくらいなら、時には笑って流すことも必要です。
態度や言動に、余裕を作り、穏やかな状態を作りましょう。
小さなことに動じず、心を大きくすることが、加齢臭の予防になるのです。