執筆者:水口貴博

いらいらしない人になる30の方法

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いらいらは、吐き出し方によって、非行にも成功にもなる。

いらいらは、吐き出し方によって、非行にも成功にもなる。 | いらいらしない人になる30の方法

いつものように、私が文章を書いていたときのことです。

ある日、ふと自分のしていることに気づいたことがあります。

「私のしていることは、『昇華』だな」

発散させたい欲求を、社会的にプラスの面で発散させることを、心理学では「昇華」といいます。

ボクサーは、つらいトレーニングのストレスをボクシングに発散させたから、偉業を成し遂げることができます。

いらいらを強さに変換できた例です。

発散させたいいらいらがたくさんたまっているから、それだけボクシングに集中して打ち込むことができ、強くなります。

いらいらを暴力として発散させれば、非行になります。

しかし、いらいらをスポーツに発散できれば「成功」になります。

いらいらも、使い方しだいなのです。

いらいらしない生活も大切ですが、いらいらしない生活を送るのは、現代社会では難しい。

いらいらをため込んでいる人は「生かす」という形で発散させればいいのです。

ため込んでいるものが多い人は、大きなことを成し遂げる力があります。

貧乏で悔しい思いをため込むことでもかまいません。

お金をたくさん持っていると、何でも実現できるため、いらいらがありません。

いらいらがないので、悩みがなくなり、心のバネもなくなり、行動力も衰えてしまうのです。

少なからず、不足は反骨精神というバネになりますから、強く生きていくことが可能です。

これまでの成功者に貧乏な人が多いのは、いらいらをバネにしてきたからです。

リンカーン、松下幸之助氏もとてつもない貧乏でしたが、その悔しさをバネに社会的表現に成功しました。

こうしたいらいらをバネにして、社会的に認められていることに発散させることを「昇華」というのです。

私の場合も、一種の昇華です。

これまで親からの厳しいしつけ、いじめられた経験、いじめた経験、失恋、アメリカへの留学などの経験がたくさんありました。

もともとせっかちな性格ですから、ささいなことにいらいらしやすい体質のようです。

いらいらしやすいから、つらいことをわざわざ自分からおびき寄せているのかもしれません。

悪く言えば、いらいらをたくさんため込んでいます。

そのいらいら、私の場合は「文学」という芸術的表現で発散させているのです。

「よくそんなにたくさん文章が書けますね」と言われます。

それは、たくさんのいらいらやストレスをためているからです。

ひどい経験や今までため込んできたことは、山ほどあります。

たくさん吐き出せるということは、たくさんため込んでいるストレスがあるということ。

私は、自分のマイナスとも思える経験を、社会的に認められている文学で吐き出しているのです。

結果として、たくさんの文章が書けているだけです。

一瞬のストレス発散であり、昇華なのです。

いらいらしない人になる方法(14)
  • いらいらを、芸術的表現として、発散させる。
「自分、自分」と考えない。
「あなた、あなた」と考えよう。

いらいらしない人になる30の方法

  1. いらいらするのは、余裕がないから。
  2. いらいらしない人になるために「余裕のある生活」を心がけよう。
  3. 「ぎりぎり」に、快感を味わっていませんか。
  4. 「本番だ」と気合を入れすぎない。
    「練習だ」と思えばいい。
  5. 価値観を捨てると、いらいらも消える。
  6. いらいらすれば、紙に書いて、ごみ箱に捨てよう。
  7. 部屋の中で人とぶつかると、外で車とぶつかる。
  8. 失敗したら特徴に変えて、生かしてしまおう。
  9. いつもより早めに家を出れば、気持ちも穏やかになる。
  10. 誰もあなたの心に傷をつけられない。
    自分で傷をつけるだけ。
  11. 寝るか忙しくすれば、嫌なことを忘れる。
  12. 体を動かせば、いらいらもなくなる。
  13. 体を動かす機会、自分から捨てていませんか。
  14. いらいらは、吐き出し方によって、非行にも成功にもなる。
  15. 「自分、自分」と考えない。
    「あなた、あなた」と考えよう。
  16. 近くを見つめない。
    遠くを見つめよう。
  17. 目標を見ていると、いらいらする。
    目的を見ていると、いらいらしない。
  18. まめにコミュニケーションを取る習慣で、いらいらを解消しよう。
  19. 話しかけると、壁がなくなる。
  20. 文句や不満を言う人ほど、キレることはない。
  21. 励ましていると、自分が励まされる。
  22. 思いどおりにならないことは「それでよかった」と考えよう。
  23. バスが来るほうを見るから、いらいらする。
    バスが来ないほうを見れば、いらいらしない。
  24. 海は、あなたの生みの親。
    眺めていると、心が落ち着く。
  25. いらいらして健康になろう。
  26. いらいらすることに、感謝できるようになろう。
  27. ふわふわしたものに触れると、いらいらが緩和される。
  28. 「いい思い出になった」と、言い切ってしまおう。
  29. できないことは見ない。
    できるところだけを見つめる。
  30. 他人と比べない。
    いっそのこと、他人を見ない。

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