人生の中盤に差し掛かると、ふさいだ気持ちを抱きやすくなります。
「仕事も慣れた。新しい恋愛をすることもない。世の中のことも、だいたいわかった。後はもう老いるばかりの人生だ」
ときめきのない生活が続くと、独特の諦めが漂います。
「中年くさい」という言葉が意味するところは、加齢臭だけではありません。
心の状態です。
新しいことに挑戦しなくなるので「中年くさい」と言われるのです。
探求心がないと、どんどん心はたるみます。
世の中から後れを取り、言動が古くさくなります。
体臭以前に、心の問題です。
「今さら」と思っている心が「中年くさい」と呼ばれる原因です。
平凡な生活が続いていると思うなら、新しい刺激を求める行動が必要です。
新鮮味は、いくらでも取り入れることができます。
積極的に本を読んだり、映画を見たり、習い事を始めたりしましょう。
海外旅行も、素晴らしい挑戦です。
「恥ずかしい」「緊張する」「どきどきする」というストレスは、いい刺激です。
新しい刺激を受け入れる姿勢があれば、人はいつまでも新鮮さを保てます。
新鮮な気持ちがあれば、年を取っても、エチケットを大切にしようと思います。
「今さらこんな年でエチケットを気にしても」と思わないことです。
体臭を気にする中年は、実は若いのです。
周りの人に迷惑をかけないように、エチケットを考えている証拠です。
めちゃくちゃかっこいいのです。
新鮮味のある中年の人は「あんなふうに年を取りたい」と憧れられるのです。