私はよく、レストランへ食事に行きます。
レストランは、季節に応じてメニューが変わるので好きです。
季節の旬を味わうために、よくレストランを利用しています。
しかし、ときどきレストランの中で、気になる光景を目にすることがあります。
気の抜けた態度をしている、中年男性です。
着ているのは、しわしわによれたスーツ。
食事中には、遠慮なくげっぷ。
靴を脱ぎかけた足元。
大声で会話。
食後には、人目をはばからず、つまようじで歯の掃除。
使い終わったつまようじは、隠そうともせず、テーブルに置く。
気の抜けた態度は、いかにも不快な臭気が漂ってくる感じがします。
中年男性とは、席の距離が少し離れていて、実際に体臭がにおってくるわけではありません。
しかし、見た目からして「不潔そうだな」という印象があります。
加齢臭は、たるんだ言動から、作られます。
頭の中のイメージで「におい」を勝手に作ってしまうのです。
年を重ねるにつれて、紳士的な態度が必要です。
大切なのは「エチケットを心がける緊張感」です。
紳士とは、エチケットを守ろうとする人のことをいいます。
食事中は、げっぷを控えます。
脱ぎかけの靴をやめ、つま先を揃えます。
食後に口をゆすぐなら、お手洗いに向かいます。
エチケットを心がける緊張感のある人からは、その態度が示すように、清潔そうな印象が伝わってきます。
実際に、体臭がするかもしれません。
それでもいいのです。
たとえにおっても、脳の中で、自動的ににおいを消してしまいます。
体臭があっても、周りに迷惑をかけないようにしている態度があれば、許せてしまいます。
一生懸命になる中年は、かっこいいです。
そういう人は、加齢臭とは、無縁なのです。