執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

13

ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。

ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。 | ワインの30の基本知識

ワインは繊細です。

醸造して作られていますから、ささいなことで味が変わってしまいます。

基本的にワインを保管するときの理想は「暗くて湿っていて寒い場所」です。

ワインセラーなら、適切な環境が手軽に手に入れられます。

しかし、ワインセラーを持っていない場合、保管には注意が必要です。

ワインを保管するとき、タブーがあるのでチェックしておきましょう。

  1. 乾燥させてはいけない

乾燥しすぎる場所に置くと、コルクが緩みやすくなります。

柔らかいコルクが石のように堅くなり、抜きにくくなります。

また、微生物が侵入しやすくなります。

理想的な適度な湿度は、70パーセント前後です。

  1. 光を当てない

保管をする際、光が当たる場所はいけません。

光が当たると、ワインの熟成が早く進みすぎて、味が変質します。

特に直射日光は、紫外線が含まれているため言語道断です。

ちなみにワインボトルが黒い理由は、この光を遮る意味が込められています。

保管に関しては、完全な暗闇が理想です。

  1. 高温にさらさない

ワインは、冷たいと熟成が遅くなり、温かいと熟成が早くなります。

そのため、熟成の軽い白ワインは冷たく保存し、熟成を重視する赤ワインは室温で保管します。

白ワインであろうと、赤ワインであろうと、高温はタブーです。

温度が高いと熟成が早く進み、味が悪くなります。

理想的な温度は、10度から15度の低温です。

ワインの基本知識(13)
  • ワインを保管するときは「乾燥・光・高温」を避けるようにする。
ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。

ワインの30の基本知識

ワインの30の基本知識
  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。<br>白、赤、ロゼ。
    色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。<br>スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
    製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
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  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
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  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
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  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
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  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
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  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。<br>ワインは味わうために飲む飲み物だ。
    酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
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  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
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  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
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  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
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  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
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  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
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