公開日:2010年11月6日
執筆者:水口貴博

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

  • レストランの当日予約は、
    できるだけ控えること。
給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

レストランの当日予約は、できるだけ控えること。

レストランでは、可能なかぎり、予約をしていくほうが喜ばれます。
料理人は、何時に何名やってくるのか事前にわかっていると、調理がしやすくなります。
あらかじめ大人数が来るとわかっていれば、食材の量を増やす準備ができ、仕込みに力を入れることができます。

刺そうにも刺せず、すくうにもすくえない。
グリーンピースの上手な食べ方。

料理の中には、食べにくいものが出る場合があります。
代表としては、グリーンピースです。
フォークで刺そうにも、転がって刺せない。

読み終わったコースのメニュー表は、広げたままテーブルに置かない。

結婚式やパーティーなどで案内された席に着くと、テーブルの上に、コースのメニュー表が置かれている場合があります。
「何だろう」と思ってみてみると、手のひらサイズの小さなメニュー表です。
結婚式やパーティーなどでは出てくる料理が決まっているので、よく見かけます。

食事の場で、化粧直しをしてはいけない。

女性なら、テーブル席でお化粧が気になることがあります。
レストラン内が少し暑くて汗をかいたり、話をしているうちにお化粧が取れてしまったりなどです。
どんなに気になったとしても、テーブル席でのお化粧は厳禁です。

フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。

カジュアルなレストランでは、テーブルの上に塩やコショウなど、調味料が置かれているのが一般的です。
料理を食べて味が足りないと思ったとき、テーブルの上に置いてある調味料を使って、味を調え直せます。
一方、フォーマルなレストランでは、テーブルに調味料を置いていないのが一般的です。

フォーマルなレストランで目撃した、とある光景。

とあるレストランでの話です。
女性連れの中年男性客が、レストランの入り口付近でめていました。
「当店ではドレスコードを設けております。申し訳ございませんがお客さまの服装では……」

やむなく先に食べなければいけない状況で、しなければいけないこと。

基本的に、レストランで同席者と食事をする場合、給仕が料理を同時に持ってきてくれます。
一方だけ先に食べ始め、もう一方はそれを見ているだけというのもつらいですね。
同席者との食事ですから、一緒に食事を食べ始められるよう、タイミングに気を使っています。

客層は、レストランの本質を映し出す鏡だ。

入店して、そのレストランについて知りたいと思ったら、まず確認してほしいポイントがあります。
「客層」です。
客層を見れば、レストランの品格が、ある程度確認できます。

どんなにおいしいワインも、適量を超えると、味がわからなくなる。

ワインの量に迷ったら、少ない量を目安にオーダーするのがおすすめです。
最初に大量のアルコールをオーダーしてしまうと「飲みきらなければ!」という切迫感が生まれます。
ワインをボトルでオーダーするのもいいですが、好きなだけ飲めるという状況がいいとは限りません。

給仕やソムリエの質は、料理以上に引かれる魅力になる。

私の家の近くに、とあるイタリアレストランがあります。
その前を通りかかると、楽しそうに話をするお客をいつも見かけます。
フォーマルなレストランと言えば、落ち着いていて堅苦しい印象があります。

髪の毛を触りながら食事をする人の、本当の問題点。

フォーマルなレストランでは、髪の毛を触りながら食事をしないのがマナーです。
基本マナーですね。
「そうは言っても、長い髪はどうしても気になる」

パスタは本来、フォークのみで食べるもの。

パスタを食べる際、スプーンを使って食べる人も多いのではないでしょうか。
スプーンの上で、パスタを絡めたフォークをくるくる回しながら食べる人が多いようです。
しかし、フォーマルなイタリアレストランでパスタをオーダーすると、おそらくフォークしか出てこないでしょう。

サラダの上手な食べ方。

サラダは、どう食べるのか、少し困ってしまいませんか。
難しくはありません。
サラダを食べるとき、基本的にナイフは不要です。

テーブルマナーの達人は、時計を外してから食事をする。

フォーマルなレストランでは、店内に時計がありません。
あるとしても、お客には見えない場所に置かれていることでしょう。
なぜかというと、お客たちに時を忘れて食事や会話を楽しんでもらいたいからです。

困ったときは、自分で判断したり行動したりしない。

レストランでの食事中、想定外が発生することがあります。
ナイフと落とした。
テーブルのワインをこぼしてしまった。

緊張するところではない。
ただ慣れていないだけ。

「堅苦しいなあ」
フォーマルなレストランは、堅苦しいから苦手と感じる人が多いようです。
たしかに緊張します。

レストランは、品性を磨くための学校だ。

腹を満たすためだけに行くなら、フォーマルなレストランは不適切です。
食事の量と比較して、金額が高すぎです。
そのうえ、面倒で堅苦しいマナーがたくさんありすぎます。

メニューを見て、3分以上迷わない。
一瞬の判断は、運命の出会いと同じだ。

「どれにしようかな。迷うなあ」
メニューを見て、どれにしようかなと迷う人がいます。
気になる料理があると、なかなか決められませんね。

フォーマルなレストランで、1人で食事ができるなら、何でもできるはずだ。

私は、ときどき1人でフォーマルなレストランへ行きます。
「なぜ1人で」と思うでしょう。
周りのお客は、家族やカップルばかりです。

失敗は、表情で決まる。

食事中、ナイフをうっかり床に落としてしまうことがあります。
もちろんいいことではありません。
「しまった! やってしまった!」と思います。

テーブルマナーは、手品と同じだ。

エビを食べた後、そのままにしておくと、中身が見えて不格好です。
テーブルマナーでは、食べた後のエビは、殻を伏せておくルールがあります。
そうすることで、食べた後を美しく演出できるからです。

一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。

レストランでのコース料理は、一皿ずつ、サーブされます。
学生時代、私はこのサーブのされ方に違和感を抱いていました。
一皿ずつ出される料理に、いらいらしていたのです。

美しいマナーによって、相手を魅了させる。
口説きと同じだ。

きちんとしたテーブルマナーを身につけている人に出会うと、その人の過去が見えてきます。
相手がどのような教育を受けてきたのかは、テーブルマナーを見れば、ある程度、察しがつきます。
両親からマナーについて教育を受け、多くの社交場を経験しているというのが、ひしひし伝わってくるのです。

ワインは、グラスの持ち方を変えるだけで、味が変わる。

私がワインの味をおいしく感じるようになったのは、グラスの持ち方を変えてからでした。
本当に、驚きました。
ワインに関してまったく無頓着だったころは、ぶっきらぼうにグラスを持っていました。

ソムリエは「おすすめはありますか」という一言で、やる気を出し始める。

ソムリエにワインについて尋ねるとき、態度が重要です。
横柄な態度で尋ねるのではなく、できるだけ甘えるような態度で尋ねましょう。
たとえば、次の2つの表現を比べてみましょう。

おごってくれようとする人に対して頑固に断り続けるのは、逆に失礼だ。

「おごりあげますよ」
「いえいえ、そんな悪いですよ」
「そうおっしゃらずに、ここは私が持ちますから」

レストランのフルコースで、中座するときのベストタイミング。

フォーマルなレストランでフルコースをオーダーすると、おおむね2時間はかかると思っていいでしょう。
映画が1本見られます。
食事中は、お手洗いに立たないのがマナーです。

ワインの予算を、声に出さずに伝える方法。

給仕やソムリエにワインをオーダーする際、予算を伝える場合があります。
「辛口や甘口」「軽めや重め」など、希望を伝えるのは当然ですね。
予算を伝えるのも、大切なことです。

テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じ。

テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じです。
ブランド品を身につけている人を見ると「品があるなあ。かっこいいな」と映ります。
すべてがその限りではありませんが、ブランドの力を背景に、身につけている人まで品格があるように見えることはたしかです。

テーブルマナーとは、命をささげてくれる動植物に対する、最低限のマナー。

食事をするのは、命をいただくのと同じ考えです。
命と言っても、動物だけではありません。
植物も同じです。

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