レストランでは、可能なかぎり、予約をしていくほうが喜ばれます。
料理人は、何時に何名やってくるのか事前にわかっていると、調理がしやすくなります。
あらかじめ大人数が来るとわかっていれば、食材の量を増やす準備ができ、仕込みに力を入れることができます。
料理の中には、食べにくいものが出る場合があります。
代表としては、グリーンピースです。
フォークで刺そうにも、転がって刺せない。
結婚式やパーティーなどで案内された席に着くと、テーブルの上に、コースのメニュー表が置かれている場合があります。
「何だろう」と思ってみてみると、手のひらサイズの小さなメニュー表です。
結婚式やパーティーなどでは出てくる料理が決まっているので、よく見かけます。
女性なら、テーブル席でお化粧が気になることがあります。
レストラン内が少し暑くて汗をかいたり、話をしているうちにお化粧が取れてしまったりなどです。
どんなに気になったとしても、テーブル席でのお化粧は厳禁です。
カジュアルなレストランでは、テーブルの上に塩やコショウなど、調味料が置かれているのが一般的です。
料理を食べて味が足りないと思ったとき、テーブルの上に置いてある調味料を使って、味を調え直せます。
一方、フォーマルなレストランでは、テーブルに調味料を置いていないのが一般的です。
とあるレストランでの話です。
女性連れの中年男性客が、レストランの入り口付近で揉めていました。
「当店ではドレスコードを設けております。申し訳ございませんがお客さまの服装では……」
基本的に、レストランで同席者と食事をする場合、給仕が料理を同時に持ってきてくれます。
一方だけ先に食べ始め、もう一方はそれを見ているだけというのもつらいですね。
同席者との食事ですから、一緒に食事を食べ始められるよう、タイミングに気を使っています。
入店して、そのレストランについて知りたいと思ったら、まず確認してほしいポイントがあります。
「客層」です。
客層を見れば、レストランの品格が、ある程度確認できます。
ワインの量に迷ったら、少ない量を目安にオーダーするのがおすすめです。
最初に大量のアルコールをオーダーしてしまうと「飲みきらなければ!」という切迫感が生まれます。
ワインをボトルでオーダーするのもいいですが、好きなだけ飲めるという状況がいいとは限りません。
私の家の近くに、とあるイタリアレストランがあります。
その前を通りかかると、楽しそうに話をするお客をいつも見かけます。
フォーマルなレストランと言えば、落ち着いていて堅苦しい印象があります。
フォーマルなレストランでは、髪の毛を触りながら食事をしないのがマナーです。
基本マナーですね。
「そうは言っても、長い髪はどうしても気になる」
パスタを食べる際、スプーンを使って食べる人も多いのではないでしょうか。
スプーンの上で、パスタを絡めたフォークをくるくる回しながら食べる人が多いようです。
しかし、フォーマルなイタリアレストランでパスタをオーダーすると、おそらくフォークしか出てこないでしょう。
サラダは、どう食べるのか、少し困ってしまいませんか。
難しくはありません。
サラダを食べるとき、基本的にナイフは不要です。
フォーマルなレストランでは、店内に時計がありません。
あるとしても、お客には見えない場所に置かれていることでしょう。
なぜかというと、お客たちに時を忘れて食事や会話を楽しんでもらいたいからです。
レストランでの食事中、想定外が発生することがあります。
ナイフと落とした。
テーブルのワインをこぼしてしまった。
「堅苦しいなあ」
フォーマルなレストランは、堅苦しいから苦手と感じる人が多いようです。
たしかに緊張します。
腹を満たすためだけに行くなら、フォーマルなレストランは不適切です。
食事の量と比較して、金額が高すぎです。
そのうえ、面倒で堅苦しいマナーがたくさんありすぎます。
「どれにしようかな。迷うなあ」
メニューを見て、どれにしようかなと迷う人がいます。
気になる料理があると、なかなか決められませんね。
私は、ときどき1人でフォーマルなレストランへ行きます。
「なぜ1人で」と思うでしょう。
周りのお客は、家族やカップルばかりです。
食事中、ナイフをうっかり床に落としてしまうことがあります。
もちろんいいことではありません。
「しまった! やってしまった!」と思います。
エビを食べた後、そのままにしておくと、中身が見えて不格好です。
テーブルマナーでは、食べた後のエビは、殻を伏せておくルールがあります。
そうすることで、食べた後を美しく演出できるからです。
レストランでのコース料理は、一皿ずつ、サーブされます。
学生時代、私はこのサーブのされ方に違和感を抱いていました。
一皿ずつ出される料理に、いらいらしていたのです。
きちんとしたテーブルマナーを身につけている人に出会うと、その人の過去が見えてきます。
相手がどのような教育を受けてきたのかは、テーブルマナーを見れば、ある程度、察しがつきます。
両親からマナーについて教育を受け、多くの社交場を経験しているというのが、ひしひし伝わってくるのです。
私がワインの味をおいしく感じるようになったのは、グラスの持ち方を変えてからでした。
本当に、驚きました。
ワインに関してまったく無頓着だったころは、ぶっきらぼうにグラスを持っていました。
ソムリエにワインについて尋ねるとき、態度が重要です。
横柄な態度で尋ねるのではなく、できるだけ甘えるような態度で尋ねましょう。
たとえば、次の2つの表現を比べてみましょう。
「おごりあげますよ」
「いえいえ、そんな悪いですよ」
「そうおっしゃらずに、ここは私が持ちますから」
フォーマルなレストランでフルコースをオーダーすると、おおむね2時間はかかると思っていいでしょう。
映画が1本見られます。
食事中は、お手洗いに立たないのがマナーです。
給仕やソムリエにワインをオーダーする際、予算を伝える場合があります。
「辛口や甘口」「軽めや重め」など、希望を伝えるのは当然ですね。
予算を伝えるのも、大切なことです。
テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じです。
ブランド品を身につけている人を見ると「品があるなあ。かっこいいな」と映ります。
すべてがその限りではありませんが、ブランドの力を背景に、身につけている人まで品格があるように見えることはたしかです。
食事をするのは、命をいただくのと同じ考えです。
命と言っても、動物だけではありません。
植物も同じです。