以前レストランで食事をしていた際、ソムリエから意外な話を聞かせてもらったことがあります。
「毎日ワインばかり飲んでいるんですよね」と問いかけたところ「いえ、そうでもありませんよ。よく誤解されます」
という意外な返事が返ってきたことがあります。
一瞬、会話に沈黙が走りました。
レストランにいるソムリエとはいえ、いつも高級なワインを口にしているとは限りません。
仕事柄、ワインばかりを飲んでいるというイメージがあるのですが、誤解です。
たしかにソムリエは、ワインに詳しい有識者です。
しかし、ワインについて客の相談に乗るのが仕事ではありますが、ワインを飲む仕事ではありません。
ソムリエは、仕事中にワインを飲みません。
仕事中にワインを飲んで酔ってしまうと、仕事にならなくなります。
ましてや、高級ワインを口にする機会も限られているはずです。
しかし、ソムリエという仕事上、高級ワインは口にしたいものです。
そこで高級ワインをレストランでオーダーした際は、帰り際にボトルにワインを少し残しておくと、ソムリエに喜ばれます。
「少し飲みきれなかったので、よければどうぞ」
こっそり高級ワインを口にできる機会ができ、ソムリエとの信頼関係を深めるきっかけになります。
ソムリエの気持ちを理解できる客として、一目置かれるに違いありません。
また、レストランにワインボトルを持ち込んだ際も、お礼として少しワインを残しておくと、ソムリエに喜ばれます。
ソムリエに対する感謝を表現する手段として、ぜひ心得ておきましょう。