執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。

ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。 | ワインの30の基本知識

ワインラベルの裏には、ワインに含まれる内容物の表示があります。

ワインボトルにはワインしか含まれていないのかと思えば「酸化防止剤」が入っていることに気づくはずです。

いかにも体に悪影響がありそうですが、実際はどうなのでしょうか。

もちろん過剰に摂取すれば体に悪影響を及ぼします。

しかし、ワインに含まれている酸化防止剤は、体に影響のない程度しか含まれていませんので、過剰摂取する心配はありません。

自然のブドウをそのまま使っていると、酸化は早く進みます。

おそらくほとんどのワインボトルに、これが使われているはずです。

酸化防止剤が使われるのは決して特別なことではなく、世界的にも一般的です。

また、酸化防止剤には、ほかにも重要な働きがあります。

酸化防止剤である「亜硫酸」には、酸化を防ぐ効果のほか、実は殺菌力もあるのです。

ブドウの皮やタネからの成分の抽出を促したりする効果もあります。

酸化防止剤があるからワインの味を損ねているという誤解をもたれている人が多いのですが、逆です。

酸化防止剤があるからこそ、ワインの味を保つことができているわけです。

名前からしていかにも悪者扱いされそうですが、ワインには欠かせない役目を果たしています。

ワインの基本知識(24)
  • ワインの酸化防止剤に対する偏見を、見直す。
フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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