基本的な食事形式としては、テーブルに座って食事をするのが一般的です。
座って食べられるので疲れにくく、長時間ゆっくり話をしながらできるのが良い点です。
しかし、すべてではありません。
女性なら、肩掛けができる小さなバッグくらいなら許容されます。
ただし、大きな荷物を持っているなら、会場には持ち込まず、受付やクロークなどに預けるようにします。
「自分のものは自分で持ちます」と意固地にならず、素直に預けるのがマナーです。
パーティー会場に入ると、さっそく食事を取りに料理台へ向かいたいところですが、これはよくありません。
会場に到着すれば、食事を食べるより先にしなければいけないことがあります。
主催者への挨拶です。
主催者から立食パーティーに招待されたら、会場に向かう際、ぜひ手土産を持参していきましょう。
大それた手土産である必要はなく、簡単なもので結構です。
持参しなくてもマナー違反ではありません。
立食パーティーでは、大勢の人と立ちながら話をすることになります。
手には、皿やグラスなどを持つことになります。
立っているわけですから、会場を歩くこともありますが、1つ注意したいことがあります。
多くの人と会うとなると、やはり力を入れるのは「服装」ではないでしょうか。
立食パーティーでは、長時間立ち続けなければいけない状況です。
座ることはほとんどありません。
普段の生活で、知らない人にいきなり「最近どうですか」と話しかけると「なんだ、この人」と警戒されます。
危ない人と思われ、警察を呼ばれるかもしれません。
笑い事ではなく、あり得る話です。
立食パーティーでは最低でも1人は、知らない人に話しかけましょう。
知っている人同士で固まるのはよくありません。
それは普段からできることです。
立食パーティーで誰に話しかけますか。
気さくそうな人に話しかけますか。
同姓の人に話しかけますか。
「面識のない人とどういう話題で話をすればいいのか」
おそらくこれはすべての人が考える悩みでしょう。
当然面識がない人ですから、何をきっかけに話しかければいいのか、言葉に詰まります。
「初めまして」
立食パーティーで知らない人に話しかけることは、素晴らしいことです。
しかし、初対面の人に話しかけてみたものの、すべての人と話が合うとは限りません。
パーティーが始まってから主催者に挨拶をしようと思っても、うまくいかないことがあります。
パーティーの中心人物である主催者の周りには、人だかりができます。
主催者と話すタイミングがつかみにくくなります。
知らない人を目の前にすれば、誰でも緊張するはずです。
パーティーや異業種交流会など、大勢の知らない人に囲まれます。
知らない人に話しかけ、交流の輪を広げなければいけないと頭ではわかっていても、思うように体が動いてくれないことがあります。
「なぜ、立食形式にしたのか」
主催者側の意図を考えてみましょう。
テーブルに座って食事をするのではなく、なぜ、あえて立食形式にしたのでしょうか。
立食パーティーでは、比較的、遅刻に寛容です。
会社の会議などでは開始時間が厳密であるため、遅刻すれば、出席者の迷惑になる場合があります。
その点、立食パーティーでは、開始時間はあるものの、さほど厳密ではありません。
立食パーティーでは、途中、誰かが会場全体に向けて話をする場合があります。
来場に対する感謝であったり個人の紹介であったりなどです。
立食パーティーの最中は、基本的に会話をしながら食べたり飲んだりできます。
立食パーティーでは立ちながら食事をするのが基本ですが、椅子が用意されていることがあります。
立ち疲れた人が一時的に休憩するときに使うためですね。
足が疲れてしまえば、誰でも使えます。
パーティーの最中、グラスをテーブルに置いてお手洗いに向かい、戻ってきたときのことです。
「あれ? 自分のグラスはどれだったかな」
しばらく目を離した隙に、自分のコップがどれかわからなくなった経験はありませんか。
立食パーティーへの参加には、お金がかかるのが一般的です。
しかも場合によっては、結構な参加費を取られます。
立食パーティーでは基本的に食べ放題であるため、料金が少し高くなってしまうのは当然です。
立食パーティーでは基本的に会場内なら、どこでも立って食べていいはずです。
と言いたいところですが、実はどこでも食べていいわけではありません。
マナーとして「ここで食べてほしくない」という場所が3つあります。
通常、皿に料理を盛ろうとすると、皿全体を均一に乗せようとするはずです。
別に悪いわけではありませんが、もっと持ちやすくなるための工夫があります。
ポイントは皿の上です。
グラスの持ち方を変えるだけで、第一印象を変えることができます。
今まで何気なくグラスを持っていたなら、少し工夫をしてみましょう。
第一印象をよくするため、ぜひ次のことを心がけましょう。
冷たい飲み物が入ったグラスで困るのは、水滴です。
水滴が発生すると、さまざまな問題が発生します。
第1は、水滴のせいでグラスが滑りやすくなってしまうこと。
相手との交流を深めようと思うと、犯しやすい失敗があります。
相手と少しでも早く深い仲になろうとした結果、つい、相手のプライベートまで聞いてしまうのです。
相手のことを知りたい気持ちが強いとはいえ、最初からずけずけプライベートを聞く人は印象が悪くなります。
立食パーティーでは、できるかぎり利き手を空けておくと、何かと便利です。
初対面の人と会えば握手をしますし、会話の最中に簡単な身ぶりがしやすくなります。
しかし、問題なのは、皿とグラスを同時に持つ方法です。
「つまらない」
「面白くない」
「早く帰りたい」
「どうも交流パーティーは苦手だ。つまらない」
交流パーティーを苦手とする人は、面白くないから、壁際でじっとしている人がいます。
こういう人は、主催者・会場・出席メンバーなどに問題があるから、面白くないと思っています。
知らない人に話しかけるときには「共通の話題」から入るのがポイントです。
「それはわかっている。共通の話題がうまく見つからないから困っている」
たしかにそうですね。
とある交流会でたくさんの人と交流しようと思い、ある作戦を思いつきました。
最初に食事を済ませ、食事を完全に終えてから、交流をしようと思ったのです。
皿・カトラリー・グラスなどを持つ手間から解放され、人との交流に専念できるだろうと思ったのです。
用事があって、立食パーティーを最後までいられないことがあります。
招かれたパーティーで、こっそり帰るのはマナー違反です。
少し早めに帰る場合は、主催者に一言断ってから、会場を離れるのがマナーですね。