執筆者:水口貴博

ワインの30の基本知識

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フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。

フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。 | ワインの30の基本知識

フランス産のワインのラベルを見ていると「AOC」という文字を見かけることがあります。

AOCとは、フランスのワインを取り締まる法律です。

1930年代、フランスでは長きにわたってブドウの不作が続きました。

そんな中、フランスの有名産地を語ったワインが出回り、フランスのワイン業界が大打撃を受けた時期がありました。

ワインの品質を確かめる目印がなければ、本物か偽物かを消費者が確認できるすべもなかったのです。

大打撃を受けたフランスは、偽物ワインの排除のため、ワインに関する法制化を進めました。

ワインの品質とフランスのワイン産地を保護する目的のため、1935年「AOC」という法律が出来上がったのです。

この法律には、使われるブドウの品種・栽培方法・醸造方法など、ワインの品質に関する基準が詳しく規定されています。

つまり「AOC」の記載があれば、たしかな品質が保証されているワインということです。

こう聞けば、希少で高級ワインというイメージが持たれますが、ものによります。

たしかに希少で高級なワインもありますが、安くて簡単に手に入るものもあります。

AOCというのはあくまでワインの品質の基準であり、ブランドではありません。

品質をクリアしているワインは数多く存在しているため、ものによっては手頃な価格で簡単に手に入ります。

ワインショップに行くことがあれば、ぜひAOCが付いたワインを探してみてはいかがでしょうか。

ワインの基本知識(25)
  • 「AOC」の記載があるワインを一度、飲んでみる。
高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。

ワインの30の基本知識

  1. 色で分ける、3つのワインの特徴と違い。
    白、赤、ロゼ。
  2. 製法で分ける、4つのワインの特徴と違い。
    スティル、スパークリング、フォーティファイド、フレーバード。
  3. ワインの名前の起源がわかれば、一番アピールしたいポイントがわかる。
  4. なぜ、ワインはたくさん種類があるのか。
  5. ハウスワインは、レストランの実力が反映されている。
  6. 急いでワインを冷やしたいときの3つの方法。
  7. ワインは、作り手のこだわりや情熱が伝わりやすい飲み物。
  8. 酔うためにワインを飲むと、失敗する。
    ワインは味わうために飲む飲み物だ。
  9. ワインは、高価どころか、むしろ安い?
  10. プロに見える、スパークリング・ワインの上手な注ぎ方。
  11. ワインをおいしく飲むためのグラスの注ぎ方。
  12. なぜ、白ワイン用グラスより、赤ワイン用グラスのほうが大きいのか。
  13. ワインを保管するときに気をつけたい3つのタブー。
  14. ワインの「当たり年」「外れ年」の意味とは。
  15. シャンパンは、音を立てずに開けるのがエレガント。
  16. デザートワインの代表「貴腐ワイン」とは。
  17. ロゼの辛口スパークリング・ワインは、どんな料理にも合う万能ワイン。
  18. よいワインショップに見られる5つの特徴。
  19. ワインのコルク上部にあるカビは、品質劣化品と誤解されやすい。
  20. たくさんの種類のワインは、それだけ楽しみが存在するという証し。
  21. ブルゴーニュとボルドーの飲み比べは、ワイン入門コースにうってつけ。
  22. 高級なワインや持ち込みワインは、少し残して帰ると、ソムリエに喜ばれる。
  23. 11月の第3木曜日は、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。
  24. ワインに含まれる酸化防止剤には、意外な効用がある。
  25. フランス産のワインでよく目にする「AOC」とはどういう意味なのか。
  26. 高価な高級ワインを、簡単に飲む方法。
  27. ワインの堅苦しい持ち方は、自分がおいしくいただくためのマナー。
  28. ワイナリーの見学ツアーに参加すると、ワインへの意識が向上する。
  29. プロに匹敵する、ワインのコルクの上手な開け方。
  30. フランスの「セカンドワイン」の意味とは。

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