本屋では「食事マナーの基本」「大人の食事マナー」といった内容の本を多く見かけます。
私は、食べるのが大好きです。
食べるときにはかっこよく、礼儀よく、きれいな食べ方をしたいと思います。
本屋に行って、マナーの本をよく読んだものです。
しかし、本屋にあるマナーの本には、いつも大切なことが抜けていて、不思議に思うことがあります。
フォークの持ち方やナプキンの使い方より、はるかに大切なことがあります。
食事の際の「いただきます」と「ごちそうさま」の一言です。
「食べるときには『いただきます』と『ごちそうさま』が大切」とは、なかなか書かれていません。
当たり前すぎることだからでしょうか。
では、当たり前すぎる「いただきます」と「ごちそうさま」をきちんと言えていますか。
今「いただきます」と「ごちそうさま」を言えない人が増えています。
親から、食事の際の一言を教わらずに育っています。
今、日本では「飽食の時代」といわれています。
食べ物が不足していた時代とは違い、今は、食べ物があふれている時代です。
コンビニに行けば、簡単に食べ物を手に入れることができます。
デパートに行けば、野菜やパン、ご飯など何でも手に入ってしまいます。
そのために「食べることへのありがたみ」を忘れているのです。
本来生きるためには「食べる」ということは、必要なことです。
生きるために、欠かすことのできない基本的な生理現象です。
だから余計に、食事の際は食べることに対して、感謝をして食べることこそ、本当にかっこいい食事マナーなのです。
会社の雰囲気や食べる場所によっては、大きな声で「いただきます」「ごちそうさま」と言いにくいこともあるでしょう。
そんなときは、心の中で「いただきます」「ごちそうさま」と言いましょう。
食事に感謝して食べることができるほうが、はるかに大切な食事マナーなのです。