執筆者:水口貴博

犬との愛情を育む30の育て方

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餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。

餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。 | 犬との愛情を育む30の育て方

「ペットがなつかない。近づいても触れるどころか逃げてしまう。どうすればなついてもらえるのか」

野性的な動物なら、警戒心はあって当然です。

近づけば、逃げるのが当たり前。

手ぶらで近づけば、普通は逃げます。

人間でも、知らない人がいきなり近づくと、恐怖を感じて後ずさりするのと同じ感覚です。

妙に怖いです。

何度も顔を合わせて、ゆっくり時間をかけて慣れていき、少しずつ近づいて頭をさするのもいいでしょう。

しかし、そんな時間をかけずとも、単純で簡単になつかせる方法があります。

餌を持って近づくことです。

なつかないペットを、どうすればなつかせるかといえば、餌がキーポイントです。

「動物は餌が欲しい」という食欲があります。

あなたが餌を持って近づくと、動物はあなたへの警戒心を緩めます。

「おや。この人は食べるものをくれる人だ。いい人だ。自分の味方なのだな」

もちろん餌を持っているからとはいえ、まったく警戒しないわけではありませんが、警戒が緩和されることはたしかです。

餌を求めて、あなたのほうにやってきます。

野性的なハトは、普通に手ぶらで近づくと、飛んで逃げていきます。

しかし、餌を差し出しながら「餌だよ。おいでおいで」と言うと、ハトから少しずつ近づいてきます。

これは、猫もインコも、モルモットも動物なら何でも同じです。

なつくチャンスが生まれます。

餌は、動物と人とを結びつける仲介になるのです。

犬との愛情を育む育て方(14)
  • 餌を持って、近づく。
犬は、顎の下をさすられるのが、一番リラックスする。

犬との愛情を育む30の育て方

  1. 人と犬とは、すでに長い付き合いがある。
  2. 愛着がつくから、名前をつけるのではない。
    名前をつけるから、愛着が湧く。
  3. 犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。
  4. 言葉はなくても、犬とは会話ができる。
  5. 犬は、人の喜怒哀楽なら、理解できる。
  6. ペットを飼っている人は、なぜ感情豊かな人が多いのか。
  7. ペットを飼うなら、家族が増えるという覚悟が必要。
  8. ペットとの生活によって、本来の人間らしい生活リズムが整う。
  9. 動物は、言葉の意味は理解できないが、印象なら理解できる。
  10. ペットは飼い主に似るというのは本当の話。
  11. しっぽの振り方だけで、嬉しさの度合いが伝わってくる。
  12. ペットにかける金額の量で、ペットに対する愛情もわかる。
  13. 犬の臭覚は、人間の100万倍。
  14. 餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。
  15. 犬は、顎の下をさすられるのが、一番リラックスする。
  16. 頭をなでられるのを嫌がる犬の気持ち。
  17. 触りたくても、触ってはいけない部分がある。
  18. 疲れたときこそ、ペットとじゃれ合おう。
  19. ペットと触れていると、純粋な気持ちになれる。
  20. 飼い主とペットの関係は、もはや親子関係と同じと言っていい。
  21. 犬を飼っていると、おしゃれに気を使うようになる。
  22. 犬を飼っているかぎり、足腰は弱らない。
  23. 本来、食事は大喜びするもの。
  24. 犬は、人間よりはるかに虫歯になりにくい。
  25. 犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。
  26. 犬は悪くない。
    しつけが悪い。
  27. ペットに話しかけているうちに、心のつかえは取れてくる。
  28. 言葉が通じないからこそ、言葉以外のコミュニケーション能力が鍛えられる。
  29. 本当に困ったとき、犬はきちんと助けてくれる。
  30. 犬は死ぬ直前、意外な行動に出る。

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