執筆者:水口貴博

犬との愛情を育む30の育て方

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本来、食事は大喜びするもの。

本来、食事は大喜びするもの。 | 犬との愛情を育む30の育て方

「ピューピュー」

これはクッピーに昼食を与えるときの口笛の合図です。

これが面白いです。

口笛を聞くやいなや、クッピーは犬小屋からしっぽを振りながら飛び出てきます。

「出てくる」のではなく「飛び出てくる」のです。

口笛を聞いた時点で、これから何がやってくるのかわかっているのでしょう。

それにしても大げさに喜びます。

むちのようにぶんぶん振っているしっぽを見て「やった、昼食だ。嬉しいなあ」という声が聞こえてきそうです。

いえ、心の中ではそう言っているに違いありません。

目が輝いているのが、よくわかります。

それだけ喜んでもらえると、食事をやる側としても、やりがいのようなものを感じます。

喜んで食べてもらえると、素直に「よかったなあ」と思いますし「もっとおいしい食べ物を与えてあげたいな」と思います。

「昼食だけで、そこまで喜ぶか!」と思います。

よくよく考えてみると、人間はご飯を食べるとき、こんなに喜びを表現しません。

いえ、本当は子どものころ、このくらい大喜びしていたはずです。

子どものころなら、食事の時間は嬉しかったですが、大人になるにつれてだんだん無感情になります。

大人になるにつれて、食べるときの嬉しさや感動のようなものを、私たちは忘れかけていきます。

「食事はあって当たり前」と思うようになります。

人にもよりますが、多くの人が黙って食べ始め、無表情で食べながら、食事が終わってもほったらかしになっていないでしょうか。

「いただきます」も「ごちそうさま」も「おいしかった」の一言もなしです。

食への感動が薄らいでいます。

それは、作っている人に対して失礼です。

犬が喜んで食べてくれると、提供側は喜びを感じるように、人間も喜んで食事をすると、作ってくれた人に報いることができます。

「食事は本来、大喜びするもの」

犬と接していると、忘れかけていた感情を思い出し、初心に返ることができるのです。

犬との愛情を育む育て方(23)
  • 忘れかけていた食への喜びや感情を思い出す。
犬は、人間よりはるかに虫歯になりにくい。

犬との愛情を育む30の育て方

  1. 人と犬とは、すでに長い付き合いがある。
  2. 愛着がつくから、名前をつけるのではない。
    名前をつけるから、愛着が湧く。
  3. 犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。
  4. 言葉はなくても、犬とは会話ができる。
  5. 犬は、人の喜怒哀楽なら、理解できる。
  6. ペットを飼っている人は、なぜ感情豊かな人が多いのか。
  7. ペットを飼うなら、家族が増えるという覚悟が必要。
  8. ペットとの生活によって、本来の人間らしい生活リズムが整う。
  9. 動物は、言葉の意味は理解できないが、印象なら理解できる。
  10. ペットは飼い主に似るというのは本当の話。
  11. しっぽの振り方だけで、嬉しさの度合いが伝わってくる。
  12. ペットにかける金額の量で、ペットに対する愛情もわかる。
  13. 犬の臭覚は、人間の100万倍。
  14. 餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。
  15. 犬は、顎の下をさすられるのが、一番リラックスする。
  16. 頭をなでられるのを嫌がる犬の気持ち。
  17. 触りたくても、触ってはいけない部分がある。
  18. 疲れたときこそ、ペットとじゃれ合おう。
  19. ペットと触れていると、純粋な気持ちになれる。
  20. 飼い主とペットの関係は、もはや親子関係と同じと言っていい。
  21. 犬を飼っていると、おしゃれに気を使うようになる。
  22. 犬を飼っているかぎり、足腰は弱らない。
  23. 本来、食事は大喜びするもの。
  24. 犬は、人間よりはるかに虫歯になりにくい。
  25. 犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。
  26. 犬は悪くない。
    しつけが悪い。
  27. ペットに話しかけているうちに、心のつかえは取れてくる。
  28. 言葉が通じないからこそ、言葉以外のコミュニケーション能力が鍛えられる。
  29. 本当に困ったとき、犬はきちんと助けてくれる。
  30. 犬は死ぬ直前、意外な行動に出る。

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