犬を飼ったことがある人なら、誰でも一度は駆られる衝動があります。
「しっぽを触りたい」です。
犬が喜びを表現するとき、しっぽを素早く左右にぶんぶん振り回します。
そんなぶんぶん左右に振る犬のしっぽを見ていると、気になり、つい触りたくなります。
かわいいし、気になるし、気持ちよさそうなしっぽ。
特に小さな子どもは、面白がって真っ先に触ろうとします。
知られていませんが、実は犬が一番触られて嫌がるのは、しっぽです。
しっぽを触ると、リラックスしていた犬の表情が急に真顔になり、警戒し始めます。
しっぽを触られると、どんな気持ちになるのか。
こればかりは犬に聞いてみないとわかりません。
しっぽのない人間には理解できない感覚なのでしょう。
犬に限らず、あらゆる動物において、しっぽは触ってはいけない場所であることを覚えておいてください。
いつも気安くしっぽを触っていると、飼い主との不和の原因になります。
いくら慣れている飼い主とはいえ、触ってしまわないように気をつけましょう。
なでてあげようと思い、しっぽを触ると、逆に嫌われかねない。
うっかりしっぽを踏んでしまおうものなら大変です。
「キャン」と大声で鳴いて、痛がります。
急にペットと飼い主との関係が悪くなってしまいます。
もしうっかり踏んでしまったときには、犬にきちんと謝ってあげましょう。
触るなら、体を洗ってあげるときくらいなのです。