犬の社会は、縦社会です。
リーダーの言うことを聞いて、行動します。
犬の種類によって性格や覚えの早さに差はありますが、飼い主が正しいしつけを根気よく続けていれば、必ずマナーはよくなります。
しかし、犬が言うことを聞かなければ、おそらく飼い主がリーダーとして尊敬されていないためです。
これは人間と同じです。
発言や行動に一貫性がなく、軸がぶれた部長の場合、部下はなめて言うことを聞いてくれません。
「部長がだらしないなら、自分たちも気を緩めていいだろう」
部下は、頼りない部長を見て、努力や緊張の水準を下げてしまいます。
犬の場合も同じです。
発言や行動に一貫性がなく、軸がぶれた飼い主では、犬になめられます。
「だらしない飼い主だな。真面目に命令を聞いていられない」と思うでしょう。
犬は、飼い主のリーダーとしての指導力を軽んじて、言うことを聞いてくれなくなります。
飼い主は、まず犬に対して、きちんとしたリーダーシップを発揮すること。
目指すは「尊敬されるリーダー」です。
時間を守ったり、食事の量を調整したり、やっていいことと悪いことの区別を教えることです。
飼い主のしつけにおける発言や行動に一貫性があれば、犬は飼い主を尊敬してくれるようになります。
犬は飼い主の指示に従いやすくなり、人間社会で必要なマナーが身につくのです。