「ペットは飼い主に似る」
これは、本当の話です。
田舎にいるという環境を生かし、犬に限らず、さまざまなペットを飼ってきました。
ペットは飼い主に似るというのは、強く実感します。
そういう現場を数多く目にしてきましたし、理論的にも説明がつきます。
では、あらためて似る原因はどこにあるのかと考えたとき、飼い主にあります。
まず大前提となるのは「ペットは自分の運命を決められない」という制限です。
人の場合は、自分で食べるものや住む場所など、生き方を自由に決められます。
自分の意思で判断し、人生を左右できます。
しかしペットの場合、そうはいきません。
ペットは食べるものの種類や量から始まり、住む環境も、散歩など、飼い主の動向しだいです。
生活の大半が、飼い主に依存しています。
もし、だらしない飼い主に飼われると、ペットもだらしなくなります。
太っている人に飼われた犬は、太りやすくなります。
ペットは散歩の回数も距離も、飼い主に合わせることになりますね。
歩く習慣が少ない飼い主だから、太ってしまう。
そんな飼い主に育てられるから、犬も散歩の回数も距離も短くなり、太ってしまいます。
「では、放し飼いにすればいいのではないか」
おっと、そこもポイントです。
田舎なら放し飼いもありですが、普通、犬を放し飼いというのは考えられません。
そこら中におしっこや糞を撒き散らすのは言うまでもありません。
通りを歩いている人に噛みついたり、他人の庭に勝手に入って荒らしてしまったりすることでしょう。
そういう無責任な飼い主に飼われているペットですから、ペットは好きなところでいたずらをし放題になる。
ペットが無責任なのではありません。
放し飼いをするような無責任な飼い主だから、ペットも無責任になります。
こうした連鎖によって、犬は飼い主に似てしまいます。
もちろん逆のパターンもあります。
次はよいケースです。
飼い主がしっかりしていると、犬の成長もしっかりします。
毎日決まった時間に散歩をする習慣を持つ飼い主なら、犬も定期的にストレスを発散できます。
運動が大好きな人なら、散歩のペースも早くなり、距離も長くなるでしょう。
飼い主が運動好きなら、ペットも運動する機会が増え、たくましくなります。
健康を意識する飼い主なら、自分の健康管理を意識するくらいですから、ペットに与える餌にも気を配ることでしょう。
明るい飼い主の場合、笑顔でペットと接することも多くなり、ペットも明るくなります。
体つきも飼い主に似る。
性格も飼い主に似る。
犬は飼い主に似ます。
ペットは、自分で運命を決められない環境にいるため、飼い主に合わせるしかない。
似ざるを得ません。
あなたのペットはどういう性格ですか。
それはもしや、客観的に見たあなたなのかもしれません。