ソファーに座ってテレビを見ていると「一緒に見たいよ」といわんばかりに犬が近づいてくることがあります。
犬もソファーの上に乗り、飼い主にもたれ掛かってきたり、膝の上に乗ってきたりすることがあります。
一見すれば、飼い主に甘えているのかなと思います。
しかし、飼い主の膝を噛んだり暴れたりはねたりしていれば、要注意です。
それは飼い主に甘えているのではなく、飼い主に対して優位を感じ始めている証拠です。
犬の世界は、上下関係が厳しい世界です。
上下関係を表現するためには、力を誇示しますが、その1つとしてマウンティングがあります。
単に興奮してじゃれ合うようなマウンティングもありますが、基本的には、優位性を誇示するための行動になります。
ただし、飼い主の上に乗るすべての行為すべてがそうとは限らないので、見極めも必要です。
もちろん膝の上でおとなしくリラックスしたり、寝ていたりするくらいならいいでしょう。
「膝の上は楽しいなあ」と思っている程度です。
しかし、膝の上に乗って暴れたり、膝を噛んだりするようになれば「自分(犬)のほうが上だ」と思い始め、力を誇示しています。
飼い主が劣位を思われ始めているか、すでに思っているかです。
そういう状態が見られれば、飼い主は絶対に許してはいけません。
すぐ振り払い、降ろさせるようにしましょう。
もちろん叩いて、痛みでやめさせるのではなく、あくまで優しく降ろさせるような方法です。
飼い主も、飼い主らしく威厳を出すために、不用意に犬を上には乗せないことです。
少し厳しいようですが、その関係がしっかりしているから飼い主と犬との主従関係はうまくいくのです。