執筆者:水口貴博

犬との愛情を育む30の育て方

25

犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。

犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。 | 犬との愛情を育む30の育て方

クッピーと一緒に散歩をしていると、面白い発見がたくさんあります。

その発見のほとんどは、私ではなく、クッピーが見つけてくれます。

普段歩き慣れている道ですから、私のほうが詳しい道のはず。

しかし、どんなに歩き慣れている道でも、クッピーにはかないません。

犬の臭覚は、人の100万倍といわれます。

敏感、かつ正確です。

私には単なる道に見えても、鋭い臭覚を持つ犬には、また違った光景に見えるのでしょう。

ある日、野道を普通に歩いていたときのことです。

私の場合は、普段歩き慣れているので、普通に歩いてそれで終わりです。

しかし、クッピーの場合は、くんくんと何かにおいを嗅ぎながら歩きます。

少し歩いては立ち止まって、また歩き始めれば立ち止まります。

特によく立ち止まるポイントは、きれいな花が咲いていたときです。

私なら気づかず素通りしてしまいそうですが、クッピーは確実に立ち止まってにおいを嗅ぎます。

そんなとき「おや、こんなところに花が咲いていたのか」と私まで気づかされます。

歩き始めると、また立ち止まりました。

今度はなんだろうと思ってみてみると、人間がポイ捨てしたごみでした。

「こんなところにごみを捨てるなんてひどいなあ」

自然を汚しつつある人間の悪行を反省する機会になります。

またあるとき、何かをかぎ分けたように立ち止まります。

私は何もにおわないですが、クッピーは何かを感じ取っているのでしょう。

「何をにおっているのかな」と思ってよく見てみると、なんとお金が落ちていたりします。

変な話ですが、クッピーと一緒に歩いていると、お金持ちになれそうです。

私たち人間は、そこまで道端を見て歩くことはありません。

しかし、視点が低くて、鋭い臭覚を持っている犬の場合は、いろいろな発見ができるのです。

犬との愛情を育む育て方(25)
  • 飼い犬と一緒に、発見の旅に出かける。
犬は悪くない。
しつけが悪い。

犬との愛情を育む30の育て方

  1. 人と犬とは、すでに長い付き合いがある。
  2. 愛着がつくから、名前をつけるのではない。
    名前をつけるから、愛着が湧く。
  3. 犬と触れ合っていると、運動能力は自然と伸びる。
  4. 言葉はなくても、犬とは会話ができる。
  5. 犬は、人の喜怒哀楽なら、理解できる。
  6. ペットを飼っている人は、なぜ感情豊かな人が多いのか。
  7. ペットを飼うなら、家族が増えるという覚悟が必要。
  8. ペットとの生活によって、本来の人間らしい生活リズムが整う。
  9. 動物は、言葉の意味は理解できないが、印象なら理解できる。
  10. ペットは飼い主に似るというのは本当の話。
  11. しっぽの振り方だけで、嬉しさの度合いが伝わってくる。
  12. ペットにかける金額の量で、ペットに対する愛情もわかる。
  13. 犬の臭覚は、人間の100万倍。
  14. 餌は、動物と人とを結びつける仲介になる。
  15. 犬は、顎の下をさすられるのが、一番リラックスする。
  16. 頭をなでられるのを嫌がる犬の気持ち。
  17. 触りたくても、触ってはいけない部分がある。
  18. 疲れたときこそ、ペットとじゃれ合おう。
  19. ペットと触れていると、純粋な気持ちになれる。
  20. 飼い主とペットの関係は、もはや親子関係と同じと言っていい。
  21. 犬を飼っていると、おしゃれに気を使うようになる。
  22. 犬を飼っているかぎり、足腰は弱らない。
  23. 本来、食事は大喜びするもの。
  24. 犬は、人間よりはるかに虫歯になりにくい。
  25. 犬と一緒に歩けば、当たり前の道に発見があふれかえる。
  26. 犬は悪くない。
    しつけが悪い。
  27. ペットに話しかけているうちに、心のつかえは取れてくる。
  28. 言葉が通じないからこそ、言葉以外のコミュニケーション能力が鍛えられる。
  29. 本当に困ったとき、犬はきちんと助けてくれる。
  30. 犬は死ぬ直前、意外な行動に出る。

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