執筆者:水口貴博

売り上げを上げる30の方法

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最も人が喜ぶ報酬は、現金である。

最も人が喜ぶ報酬は、現金である。 | 売り上げを上げる30の方法

私が勤めている会社で、ある日、社長から「アイデア募集」の依頼がありました。

会社の強みになるような斬新なアイデアを出してほしい、という内容でした。

募集と言っても、任意でした。

アイデアを送ったとしても、社長から「ありがとう」という返事がある程度でした。

そのため、みんなからアイデア募集という依頼は無視されていました。

まったく募集は集まらなかったと言います。

ある日、社長は頭をひねらせました。

「報酬付きのアイデア募集」に変更しました。

報酬は、3万円のマウンテンバイクです。

すると、社員の中から、やる気を出す人間が数名現れました。

やはり報酬があると、報酬目当てに頑張る人間が現れます。

しかし、その数は、まだ微々たるものでした。

「やる人間」と「やらない人間」とで、大きな差がありました。

報酬がマウンテンバイクだからです。

欲しい人は頑張りましたが、欲しくない人は、まったくやる気を出しませんでした。

募集が集まらず困っている社長に、社員の1人がシンプルな助言をしました。

その助言に従って、報酬の内容を変更したところ、なんと社員全員がやる気になりました。

多くの社員から斬新なアイデアが集まり、社長はむしろ、満足しました。

さて、その報酬とは何だと思いますか。

単純なことです。

「現金3万円」です。

3万円のマウンテンバイクは、欲しい人は頑張りますが、欲しくない人には単なるごみです。

そのため、いくら高級なマウンテンバイクとはいえ、やる気を出す社員とそうでない社員で、はっきりわかれていました。

しかし、現金3万円は、欲しくないという社員はいません。

「3万円のマウンテンバイク」と「現金3万円」では、価格は同じです。

しかし、やはりみんなが欲しいのは、現金です。

3万円のマウンテンバイクより、現金3万円のほうが欲しいです。

あからさまに現金を報酬として差し出すのを嫌がる人が多いですが、考えを改めてみましょう。

やはり人間は、現金が好きです。

報酬にする物品選びに迷うくらいなら、現金にするべきなのです。

売り上げを上げる方法(10)
  • 報酬は、現金にする。
感情に訴えかける商品名に変えれば、人の心も動く。

売り上げを上げる30の方法

  1. 売り上げアップのキーワードは「商品」ではない。
    常に「人」である。
  2. ドアのないお店ほど、繁盛する。
  3. 「閑古鳥が鳴いている店」には理由がある。
    「繁盛している店」にも理由がある。
  4. 人を雇う人件費があるなら、パソコン教室に通ったほうが安上がり。
  5. 「松竹梅」に加えて「特上」を作れば「松」の売り上げが向上する。
  6. 目玉商品のない店は、経営が苦しくなる。
  7. 「1日10食限定」という数量限定商品を作る。
  8. 人間は、新しい物が大好き。
    「日替わり」に作れば、来客数が増える。
  9. ポイントカードを作れば、売り上げが向上する。
  10. 最も人が喜ぶ報酬は、現金である。
  11. 感情に訴えかける商品名に変えれば、人の心も動く。
  12. ユーザーは、どんなものかわからないものに、いきなりお金を払わない。
  13. 文字だけのメニューより、写真付きのメニューのほうが、わかりやすい。
  14. 設備投資をしすぎると、事業は失敗しやすくなる。
  15. レジの隣を無駄にしない。
  16. 店内が明るいと、入店しやすくなる。
  17. 強調するなら、色より、大きさのほうが有利。
  18. 単位を変えて、量を強調する。
  19. 事実を伝えながら、強調した方法を使う。
  20. カードにランクをつけると、より売り上げが向上する。
  21. お客さまは、性能より体験を求めている。
  22. 暑いときには、店内を冷やす。
    寒いときには、店内を暖かくする。
  23. お客さまの声ほど、説得力の強い言葉はない。
  24. 商品名こそ、一番のキャッチコピーにする。
  25. 商品が安くなる割引券を配れば、売り上げが向上する。
  26. 道端に店内の一部を出したお店は、必ず売れる。
  27. 留守番電話・ファックス・ウェブサイトを最大限に活用すれば、24時間営業ができる。
  28. 立地条件が悪くても、ウェブサイトを持てば解消できる。
  29. 商品の配置や配列を変更すると、売り上げが向上する。
  30. 売ろうという当たり前の努力をする。

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