実は、私たちが購入する大半は「知っている商品」ばかりです。
あなたがスーパーに出かけて、ショッピングカートに入れる商品を眺めてみましょう。
すでに知っている商品ばかりを、ショッピングカートに入れているはずです。
商品を体験したことがあれば、どんな価値があるのかをユーザーは理解しています。
経験したことがあるために慣れがあり、商品を手に取りやすくもなります。
商品への理解と慣れがあるため、手に取りやすく、購入にも結びつきやすいです。
一方で「初めてみる商品」に対しては、強い警戒心を抱きます。
私たちが買い物のときに、無意識にそう判断しています。
初めてのため、どんなものかわかりません。
どのくらい価値があるのか、わかりません。
よくわからないものに対して、いきなりお金を払うのには抵抗があります。
新商品が高額になるほど、警戒心も強くなり、なかなか購入に結びつきません。
有効な広告手段でもしないかぎり、高額の新商品がいきなりヒットすることはありません。
では、新商品をスムーズにお客さまに購入していただくためのいい方法はないのでしょうか。
その抵抗を拭い去るために、世の中には、ありふれた工夫があります。
まず「気軽に無料で試す機会」という方法です。
まず、これらを実践しましょう。
いきなりユーザーに購入させようとするのではなく、新商品ほどまず無料で提供します。
目的は、ユーザーに品質のよさを理解していただくことです。
「これは素晴らしいですよ」といくら店員が呼び掛けても、なかなか信じてもらえません。
店員がアピールするより、一度ユーザーに体験してもらえればいい。
一度触れて感じてもらい、価値を理解してもらいましょう。
触れることで、その商品がどんなものなのかが具体的にわかります。
また、触れた経験を作ることで慣れを作り、商品購入への敷居を低くさせる効果があります。
本当に価値のある商品なら、体験後、必ずとりこになります。
もちろん最初に無料でサービスを提供するのは、金銭的なダメージの覚悟が必要です。
しかし、まずは品質のよさをアピールすることから始めましょう。
その商品の品質がよければ、無料で試した後、必ず購入に結びつくはずです。
スーパーの試食コーナーで、饅頭を口にして、思ったよりおいしいと感じれば「1つ買おうかな」と考えるはずです。
品質がよければ、お客さまは振り向いてくれます。