通常、私たちは何度かお店にかよっていると、店のレイアウトを覚えます。
どんな商品が、どこに置いてあるのかを、自然と記憶してしまいます。
さて、次のような経験はありませんか。
欲しい商品があり、あるはずの場所へ向かったときです。
「あれ、ここにあったはずの商品がない」
いつもの場所に、あるはずの商品がありません。
不思議に思って、周囲を見渡します。
「おや、ほかの商品の置き場所も、以前と変わっている!」
一部の商品どころか、店全体にある商品の配置や配列が大幅に変わっています。
実は、商売のうまいお店では、ときどき商品の配列を変更するという工夫を実施しています。
なぜ、わざわざ配置や配列を変えるのかというと、売り上げをアップさせるためです。
商品の場所を変更すると、商品を探すために、店内を歩き回らなければなりません。
店内を隅から隅まで歩き回ろうとすると、思わぬ商品を目にすることになり、売り上げが向上します。
少しでも店内の商品を幅広く見てもらい、お客さまに商品の購入を促すためです。
もちろん商品の配置や配列を大幅に変更することで、店内の雰囲気も一新します。
働く従業員も生き生きして、お客さまも店内の新しい雰囲気に、新鮮な気持ちになれます。
少し変更するのではなく、大胆に変更するほうが、効果はより大きくなります。
まったく雰囲気が変わってしまうため、店内をより広く回っていただくことになるのです。