私がよく行くレストランで、実際にあった話です。
レストランのメニューは、当初、文字ばかりが並んでいるメニューでした。
たとえば、デザートの欄には「抹茶アイスクリーム」というメニューがありました。
ありふれた、陳腐なデザートです。
その当たり前のデザートに、注文をしたいと思うことはありませんでした。
「どうせコンビニで売っているような普通の抹茶アイスクリームだろうな」と思っていたからです。
文字だけのメニューですから、これ以上のことがわかりません。
自分勝手に、安っぽいものを想像していました。
しかし、ある季節の変わり目にレストランのメニューが一新しました。
更新後のメニューの最も大きな変化は「写真付きのメニュー」になっていたということです。
今まで「抹茶アイスクリーム」としか書かれていなかったメニューに、具体的な抹茶アイスクリームの写真がつきました。
意外なことに、写真で見ると思ったよりおいしそうです。
当初私が想像していたより、デコレーションに凝ったアイスクリームで、食欲をそそられました。
気づけば、注文していました。
自分でも驚きの経験でした。
店側が変更したのは、メニューに写真を加えたことだけです。
しかし、それだけで、反応が変わりました。
文字だけのメニューでは、イメージが湧きにくいという欠点があります。
場合によっては、お客さまが間違った商品イメージを抱いていることもあります。
そういう誤解をなくすためにも、具体的な写真をつけることは、購入に結びつける大きな効果があると痛感しました。
あなたのお店のメニューには、文字だけになっていないでしょうか。
文字も大切ですが「写真」があると、さらに効果的です。
コマーシャルでラーメンをおいしそうに食べている人を見て、急に食べたくなった経験はありませんか。
素晴らしいイタリアの景色を見て、イタリア旅行に行ってみたいなあと思ったことはありませんか。
幸せそうな夫婦を見て「いいなあ。私も結婚したいなあ」と思ったことはありませんか。
ぜひ、メニューに写真を取り入れましょう。
イメージを見た瞬間、私の心は揺れ動くのです。