私が小学生のころ、冬の季節には朝礼前にマラソンがありました。
学校に到着して、朝礼が始まる前の15分ほどの間、運動場を何周も走れるだけ走ります。
当然ですが、マラソンなんて疲れるだけで、誰もやろうとしませんでした。
わざと朝礼ぎりぎりに登校して、少しでもマラソンに触れる機会を減らそうとしている生徒もいました。
先生が「外で走ってきなさい」と怒鳴ってくるため、仕方なく走っている状態でした。
しかし、ある日、変化が起こります。
先生が生徒に「マラソン用ポイントカード」を配りました。
運動場を走り回った回数に応じて、ポイントもたまるという内容です。
運動場を1周走れば、1ポイント加算されます。
3周走れば、3ポイントです。
ポイントが貯まれば、みんなから驚かれたり、先生から表彰状をもらえたりします。
すると、このポイントカードができた日を境に、生徒の態度が急変しました。
生徒から積極的に「走りたい!」と言い始めました。
したことと言えば、ポイントカードを作ったことです。
自分の努力がポイントという数字で目に見えたり、ポイントに応じて報酬がもらえたりすると、やる気が出てきます。
自分の成長が目に見えるようです。
先生がしたことと言えば、ポイントカードを作ったことだけです。
それだけの工夫で、生徒の態度は180度変わった事実には驚きです。
ポイントが貯まるという快感が、人のモチベーションを上げます。
このお話は、店の売り上げアップにも通用する話です。
売り上げを伸ばしたければ、ぜひ「ポイントカード制度」を導入しましょう。
ポイントに応じて、お客さまが喜ぶような素晴らしい報酬を用意しましょう。
ポイントを貯める快感のために、来客数が増えて、買い物への意欲に拍車をかけるのです。