公開日:2024年4月16日
執筆者:水口貴博

小さなことにも感謝できる人になる30の方法

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厳しさは、すべて否定するものではない。大切なのは、厳しさの中に「愛」があるか。

厳しさは、すべて否定するものではない。大切なのは、厳しさの中に「愛」があるか。 | 小さなことにも感謝できる人になる30の方法

厳しさには、2種類あります。

「愛のある厳しさ」と「愛のない厳しさ」です。

世の中には「厳しい指導者」と呼ばれる人がいます。

厳しい先生、厳しい上司、厳しい監督。

「鬼教師」「鬼上司」「スパルタ監督」といった言葉があるように、教育の世界では厳しく指導する人がいます。

厳しい指導者は、スパルタ教育が基本です。

難しい課題やトレーニングメニューを要求してきます。

言葉遣いが荒かったり、鬼のような表情を見せてきたりなど、接し方も荒々しい。

厳しい指導者は往々にして、嫌われやすい運命にあります。

あなたの身近にも、厳しい指導者と呼べる人がいるかもしれません。

もちろん行き過ぎた指導はNGです。

自分の感情をぶつけるだけの厳しさは、指導というより、もはやいじめです。

これこそいわゆる「愛のない厳しさ」というもの。

「虐待」「パワハラ」という文字が報道を騒がせて久しい昨今です。

スパルタ教師や鬼監督の行き過ぎた指導が問題になり、ニュースで報道されたり、新聞の紙面をにぎわせたりすることもあります。

今の時代、厳しく指導するいけない風潮が強くなっています。

指導とはいえ、あまりにひどいケースでは問題となります。

では、スパルタ教師・鬼監督がすべて悪いかというと、そうではないのです。

厳しさは、すべて否定するものではありません。

大切なのは、厳しさの中に「愛」があるかです。

「厳しいから嫌」と考えるのは早計です。

厳しさの中に愛があるなら、受け入れることも大切です。

しっかり成長してほしいという、指導者の願いがあります。

しっかり成長してほしいから、厳しく接しています。

指導者も、厳しく接すれば、自分が嫌われることくらい重々承知です。

自分が嫌われるリスクを背負いながら、部下や生徒の成長のために指導しています。

これが「愛のある厳しさ」です。

この理解があれば、感謝の気持ちも湧いてきます。

「愛があるのはわかっていても、厳しいのは嫌。感謝できない」と思うこともあるでしょう。

それでもいいのです。

人間ですから好悪の感情はあります。

磁石のN極同士・S極同士のように、反発し合う関係もあって当然です。

厳しい指導者はことあるごとにストレスを与えてくるので、今すぐ感謝の気持ちを持つのは難しいかもしれません。

ただし、厳しさの中に愛があるなら、一生感謝できないまま終わることはありません。

今は感謝できなくても、いずれ感謝できる日がやってきます。

感謝できないのは、今は嫌悪感が強くて、感謝する余裕が持てないからです。

厳しさのほうが目立って、感謝をするどころではないだけです。

離ればなれになったり、自分が大きく成長したりすると、感じ方が変わります。

「あのときは嫌いで仕方なかったけど、こういうところは感謝できるよね」と思えるのです。

学生時代のころを思い出してください。

厳しい先生がいて、当時は嫌な感情ばかりでしたが、卒業してしばらくたつと感じ方が変わります。

「あの先生は厳しかったけど良かったな。あの厳しさは愛情だったんだね」と思えるようになり、感謝の気持ちが湧くのです。

卒業して思い出せるのは、優しい先生より厳しい先生です。

それと同じことが、社会になってからもたくさん起こります。

厳しい上司や先輩がいても、退職や転職で離れてしばらくたつと、嫌いな感情が薄れます。

そして「あの人のおかげで」と思えるようになります。

感謝の気持ちがこみ上げてきて、また会いたくなるのです。

当時は自分が未熟だったため、厳しさの意味を理解できなかっただけでした。

厳しい人には、すぐ感謝の気持ちを持てなくてかまいません。

しばらく時がたつのを待ちましょう。

自分が成長するのを待ちましょう。

いずれ感謝できる日がやってきます。

小さなことにも感謝できる人になる方法(21)
  • 厳しさの中に愛がある指導者には、感謝する。
心の病気のときは、感謝の気持ちを持てなくていい。

小さなことにも感謝できる人になる30の方法

  1. 1人で生きているつもりでも、多くの存在に支えられている。
  2. 感謝のスイッチがオフになっていませんか。
  3. 小さなことでもきちんと感謝することが大事。
  4. そこに費やされた手間暇を想像すると、感謝の気持ちが湧いてくる。
  5. 幸せな人生を送るためには、感謝の気持ちが欠かせない。
  6. 挨拶をされることは、ありがたいこと。
  7. 気づかないうちに、助けられていることがある。
  8. 口うるさい上司ほど、実は感謝すべき存在。
  9. 感謝の気持ち・ありがたい気持ちは、心の独り言でつぶやく。
  10. 感謝の気持ちを持つことは大切。
    感謝の気持ちを口に出すことはもっと大切。
  11. 感謝の気持ちがなくて困ることはあっても、あって困ることはない。
  12. せっかく感謝をするなら、できるだけ感謝が伝わるようにしよう。
  13. 愚痴を言う暇があるなら、感謝の言葉を口にしよう。
  14. 「感謝をしたら負け」と思っている人は、誰ともうまくやっていけない。
  15. 相手の立場を経験してみると、感謝の気持ちが湧いてくる。
  16. 何も買わないでお店を出るときも「ありがとう」と言おう。
  17. 感謝の言葉を増やすコツは「謝る場面」にある。
  18. 人のお節介にいらいらしたら「でも、ありがたいことだよね」を続けよう。
  19. 風邪で熱が出たときは、免疫の仕事に感謝しよう。
  20. 小さなことが気になる性格の人は「感謝体質」になれる可能性を秘めている。
  21. 厳しさは、すべて否定するものではない。
    大切なのは、厳しさの中に「愛」があるか。
  22. 心の病気のときは、感謝の気持ちを持てなくていい。
  23. 感謝され慣れていない人は、決まり文句を口癖にしておけばいい。
  24. 役立たないアドバイスをされても、素直に感謝を返すのが良い。
  25. 今は嫌いであっても、過去にお世話になったことがあるなら、感謝する。
  26. 落ち込んだときは、感謝していることをリストアップしよう。
  27. 停電や断水に見舞われる経験は無駄にならない。
    インフラの重要性を再認識する機会にしよう。
  28. 親切をされたのか、判断に迷ったときの対応。
  29. 運が良いから感謝するのではない。
    感謝するから運が良くなるのだ。
  30. 今あなたの目の前には、感謝すべきことがある。

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