厳しい上司と接していると、むっとすることばかりです。
あれこれ指導されたり、叱られたりして、ストレスを感じることでしょう。
「細かいなあ」「いちいちうるさいなあ」「腹が立つなあ」と思うことばかり。
褒められることもあっても、叱られることのほうが多いものです。
移動願を出したくなったり「辞職」の文字が頭をよぎったりするのです。
しかし、反発するだけなのも益がありません。
ここでもってこいの考え方があります。
上司を「磨き砂」と思ってみてください。
磨き砂とは本来、金属製の器物を磨くときに使う、白い砂のことをいいます。
考えようによっては、上司も一種の磨き砂です。
上司から指導されることで正しい手順や方法がわかり、間違いが修正されます。
上司から叱られることで反省でき、成長ができます。
上司からは手厳しい指摘が相次いだり耳が痛い話もあったりしますが、そのたびに自分が磨かれ、輝きが増しているのです。
上司を磨き砂と思えば、厳しい指導や叱責も、意味があるものとして受け入れられるようになります。
「よしよし、どんどん自分が磨かれている!」
そう思えば、少しは気が楽になり、心も明るくなるはずです。
ましてや厳しい上司なら、それだけ磨き効果も倍増です。
上司を磨き砂だと思えば、感謝や尊敬の気持ちも湧いてきます。
たまったストレスは、趣味や遊びで発散させればいいことです。
今日も上司にしっかり磨いてもらいましょう。
自分を磨いてもらえ、そのうえお金までもらえるのですから、これほどありがたいことはないのです。