執筆者:水口貴博

遅刻癖を直す30の方法

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遅刻癖の本当の原因は、重要と思っていないことにある。

遅刻癖の本当の原因は、重要と思っていないことにある。 | 遅刻癖を直す30の方法

遅刻癖の原因は何でしょうか。

ここでよくあるのは「性格の問題」という回答です。

「だらしない性格だから」

「ぼんやりした性格だから」

「後回しにする性格だから」

たしかに一理あります。

緩みが生じやすい性格なら、なかなか重い腰が上がらないでしょう。

行動が遅れがちになり、遅刻することも多くなるはずです。

しかし、遅刻癖は「性格の問題」と思われがちですが、ここで気づいてほしいことがあります。

自分の行動を振り返ってみてください。

たとえば、楽しみにしている海外旅行なら、十二分の余裕を持って空港に向かうでしょう。

取引先と重要な契約を交わす場面なら、たっぷり余裕を持って出発するでしょう。

好きな人との初デートなら、かなり早めの到着を心がけるのではないでしょうか。

いずれも「絶対遅刻してはいけない」と意識する場面です。

もともと遅刻癖のある人でも、本当に大事な場面では、自然と余裕を持った行動を心がけるはずです。

もちろん「完全な不注意」という例外はありますが、大事な場面であればあるほど、時間厳守の意識が高まるはずです。

なぜ大事な場面に限って、自然と遅刻癖が直るのか。

それは、重要と思っているからです。

重要なことであればあるほど「絶対遅刻してはいけない」と思うため、注意します。

このことから、ある事実が見えてきます。

つまり、遅刻癖の本当の原因は「重要と思っていないこと」にあるのです。

「友人だから、少しくらい待たせてもいいだろう」

「雑用だから、ちょっとくらい遅れてもいいだろう」

「軽微な打ち合わせだから、別に遅刻してもいいよね」

重要と思っていないと、安易な考えが浮かんで、気の緩みが生じます。

軽視したり見下したりしてしまう。

ずるずる行動が遅れていき、遅刻につながるのです。

つまり、遅刻癖の本当の原因は「性格の問題」ではなく「癖の問題」です。

重要と思っていないと、つい手抜きしてしまうのが、人間の悪い癖。

気持ちが緩むだけでなく、失礼な態度が出てしまうことも少なくありません。

遅刻癖があると「仕事をなめている」と思われてしまう原因は、ここにあります。

遅刻癖を直すなら、きちんと重要性を認識することです。

時間を決めて人と会うときは、相手に敬意を払いましょう。

わざわざ時間を割いて会ってくれるのですから、重要な待ち合わせです。

感謝の気持ちを持つと、自然と重要感が増していきます。

出社も登校も重要です。

時間を守ることは、社会の大切なマナー。

「たかが出社」「たかが登校」と軽視するのはよくありません。

信用に関わることですから、十分重要と言えます。

金銭や責任が伴うことなら、なおさら重要と考えることです。

時間は、お金より重要です。

したがって「時間が関係していることはすべて重要」と考えるのが適切です。

重要と思えば、自然と時間厳守の注意も高まり、遅刻癖も直っていきます。

遅刻癖を直す方法(6)
  • 「時間が関係していることはすべて重要」と考える。
遅刻をして、恥じない人がいる。
遅刻をして、反省する人がいる。

遅刻癖を直す30の方法

  1. 時間厳守は、社会の基本。
    遅刻とは、あなたの信用を失う行為。
  2. 遅刻癖は、性格の問題ではなく、癖の問題。
  3. 余裕を好きになることが、遅刻癖を直す第一歩。
  4. 真剣に遅刻の悪影響を考えることは、遅刻癖の改善につながる。
  5. 遅刻癖のある人は、感謝の気持ちが足りない。
  6. 遅刻癖の本当の原因は、重要と思っていないことにある。
  7. 遅刻をして、恥じない人がいる。
    遅刻をして、反省する人がいる。
  8. 「ぎりぎりに到着するのがよい」と考えるのではない。
    「余裕を持って到着するのがよい」と考えよう。
  9. 初めて行く場所は「30分前の到着」を基本とする。
  10. 悪天候のときは、普段より早めに出発するルールを作っておく。
  11. 遅刻癖を直すポイントは、起床時間ではなく、就寝時間。
  12. 「スムーズに移動できる」と考えるのではない。
    「何かあるかもしれない」と考える。
  13. 腕時計を身につけることで、あなたは時間の主人になれる。
  14. 時計の数を増やして、時間を意識する機会を増やそう。
  15. 早めの時間を思い込めば、早めの行動を促せる。
  16. 時計を早めておけば、自然と早めの行動を促せる。
  17. スヌーズ機能は、遅刻癖のある人にとって必須の機能。
  18. 遅刻のペナルティーを作って、時間を守る意識を高めよう。
  19. 「1人待ち合わせ」で、遅刻癖を直す練習をしよう。
  20. 遅刻した人を反面教師にすれば、遅刻をされた経験も無駄にならない。
  21. 移動時間だけでは不十分。
    出かけるまでの準備時間も考慮しておこう。
  22. 当日に準備をするのではない。
    前日までに準備を済ませよう。
  23. 時間を守れた記録をつけると、遅刻癖が直る。
  24. 暇つぶし用のアイテムを準備しておけば、早く着いても安心。
  25. 遅刻癖の原因は、自分の中にあるとは限らない。
    自分の外にあるかもしれない。
  26. 無理なスケジュールは、遅刻のもと。
  27. 「遅刻癖が自然に直った」という言葉をうのみにしない。
  28. いっそのこと職場の近くに引っ越してみる。
  29. 遅刻癖に異常が見られるなら、ADHDの可能性を疑ってみる。
  30. 「いつか遅刻癖を直そう」と考えるのではない。
    「今から遅刻癖を直そう」と考える。

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