遅刻癖の改善は、能力に比べて、軽視される傾向があります。
知識や技術は、少しずつ高まっていく様子が確認できます。
数字で表せたり成果を発揮できたりなど、進歩を実感しやすいのが特徴です。
頑張れば頑張るほど、周りから褒められるので、モチベーションも維持しやすい。
自分の価値が高まっていることに、喜びを感じます。
一方で遅刻癖の改善は、後回しにされがちです。
時間厳守は、知識でも技術でもありません。
時間を守っても、当たり前のことなので、褒められることもありません。
頭では「悪い癖だから直すべき」とわかっていても、緊急性が感じられないため、ずるずる後回しにされがちです。
能力の向上は頑張っても、遅刻癖となると、なかなか本気で改善に取り組む人が少ないのではないでしょうか。
しかし、遅刻癖を放置するのはよくありません。
なぜ遅刻するのがいけないのか。
時間厳守は、社会の基本だからです。
時間を守れないと、信用問題に直結します。
遅刻は、約束を破ったことと同じです。
「この時間までに来てください」という約束を破ったことになります。
遅刻とは、相手の時間を奪う行為であり、迷惑をかけてしまいます。
時間を守ることができないと、それから先の仕事ができません。
社会の基本ができない人に、ほかの仕事は任せられないでしょう。
遅刻癖があると「仕事ができない人」と見なされてしまうのが、社会の常識です。
大きな仕事を任せたくても、遅刻をする人には任せられません。
知らず知らずのうちに仕事のチャンスを失います。
昇進も昇給も難しいでしょう。
遅刻癖があまりにひどいと、減給や解雇につながる可能性もゼロではありません。
そのくらい遅刻癖は悪影響があるということです。
遅刻癖があると、仕事・勉強・恋愛など、あらゆることに支障が出ます。
したがって、遅刻癖を直すことは、能力を磨くより重要です。
遅刻癖に心当たりがあるなら、きちんと直しましょう。
遅刻癖があって、損はすることはたくさんありますが、得することは1つもありません。
遅刻癖があるなら、能力の向上より、まず遅刻癖の改善を優先させるのが賢明です。
どれだけ練習を頑張っても、本番に遅刻したら、敗北が決定です。
どれだけ学力が高くても、入試の時間に遅刻したら、不合格が決定です。
どれだけスキルやキャリアがあっても、面接約束の時間に遅れたら、不採用が決定です。
厳しいようですが、これが現実です。
どれだけ能力が高くても、遅刻癖があると帳消しです。
能力は、時間厳守ができてこそ、有効になります。
重大な失敗を犯してからでは遅い。
遅刻癖があると、仕事にも人生にも必ず支障が出るため、早めに直しておくことが大切です。
「遅刻癖は直せない」と思うのは誤解です。
遅刻癖は「癖」にすぎません。
遅刻癖は、障害が関係していないかぎり、努力によって直せます。
余計な先延ばしはせず、今日からでも改善に取り組みましょう。