前提や初期設定が間違っていないか確認することが大切です。
何か物事を考えるとき、前提や初期設定が存在します。
たとえば、商品開発で言えば「テーマ」です。
商品開発の最も重要な軸。
テーマにしたがって仕事を進めます。
このとき、早く仕事に着手したい気持ちがあると、いつの間にか前提や初期設定がおろそかになることがあります。
前提がずれていたり、初期設定が間違っていたりなどです。
情報の行き違いが発生する。
中途半端な理解をしてしまう。
テーマの認識を誤解している場合もあるでしょう。
テーマがずれると、商品開発の方向性もずれてしまいます。
30代向けのつもりが、20代向けになってしまっている。
赤い商品を開発するつもりが、黄色い商品にすり替わっている。
結果として、見当違いの商品開発になってしまうことがあります。
前提や初期設定に誤りがあれば、論理的思考においても、誤った結論が出てしまいます。
そこであらためて前提や初期設定を再確認する必要があります。
論理的思考を誤らないためにも、きちんと前提や初期設定を確認しておくことが大切です。
たとえば、商品開発なら、最初に確認するだけでなく、一区切りのたびにテーマを見直してみます。
定期的に確認していけば、途中でずれが発生しても、気付きやすくなります。
前提や初期設定を確認することは、方向性を確認することでもあります。
ゴルフのドライバーで打ったゴルフボールのように、最初に方向がずれると、遠くになるにつれてずれ幅も大きくなります。
仕事の最終段階になってから前提や初期設定の誤りに気づくと、無駄や二度手間が発生します。
周りに迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。
修正するなら、早めが大切です。
「自分が把握している前提は、本当に正しいだろうか」
「この問題の初期設定は、間違いないだろうか」
ずれがないよう、前提や初期設定をしっかり確認しておきましょう。
正しい前提や初期設定だからこそ、正しい論理的思考も実現できます。