子どもが本当に求めているのは、親からの愛情です。
抱きついてくるのは、抱いてほしいというより、親に触れたいから。
おねだりしてくるのは、欲しいというより、親に優しくされたいから。
子どもが甘えてくる本質はすべて、親の愛情を求める行為です。
親が子どもへの愛情が足りないから、子どもは愛情欲求を満たそうとして、親に甘えてきます。
これを前提に考えたうえで、子どもへの接し方を見直してみましょう。
子どもが甘えてきたとき「甘えてないでしっかりしなさい」と厳しくしたくなるところですが、逆効果です。
親に突っぱねられれば、子どもは余計にひねくれるでしょう。
求めていた愛情が得られず、子どもは涙目になる。
もし親の厳しさが限度を超えれば、子どもは過剰な愛情の不足になり、性格がひねくれる可能性があります。
非行に走る子どもの多くは、幼少期、親からの愛情不足が原因である場合がよく見られます。
子どもが甘えてきたときは、優しく接しましょう。
甘えてきたときにはかまってあげることで、たっぷり愛情を注げます。
「甘えてくる」ではなく「愛情を求めている」と考えれば、子どもに優しくなれます。
「どうしたの?」と言って子どもと密着すれば、子どもは不足していた愛情を満たし、だんだん甘えなくなります。
親からの愛情に満たされた子どもは自信を持ち、自立が早くなるのです。