「身長を伸ばすには、牛乳を飲むと良い」
「牛乳を飲めば飲むほど、身長は伸びやすくなる」
「牛乳をたくさん飲んで、身長を伸ばそう」
「身長を伸ばすには、カルシウムが大切」
「カルシウムをたくさん摂取すれば、身長が伸びる」
「カルシウムを取らなければ、身長が伸びない」
身長を伸ばしやすいと言われるスポーツがあります。
たとえば、バレーボールやバスケットボールです。
「バレーボールやバスケットボールは、身長が伸びやすい」
「コーヒーを飲むと、身長が伸びなくなる」
身長にまつわる噂の1つとして、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
子どもがコーヒーを飲もうとすると、大人から「やめなさい」と叱られた経験を持つ人もいるかもしれません。
「コーラを飲むと、歯が溶ける」
「コーラを飲むと、身長が伸びにくくなる」
黒い液体に、強い炭酸。
世の中には、さまざまな噂が出回っています。
根拠のある噂から、根拠のない噂までさまざま。
身長に関する噂の中でも、ひときわ不思議な印象を受けるのが「マシュマロ」です。
「バナナを食べると身長が伸びる」という噂があります。
たしかにバナナは、栄養価の高い果物です。
試験前や試合前など、効率よくエネルギーを補給したいとき、バナナを食べるのが効果的です。
インスタント食品は、手軽でおいしい食べ物。
わずかな手間でおいしい食事ができるので、忙しい人にとっては助かる食品でしょう。
その一方で、よくない噂を聞くこともあります。
成長期の子どもの中には、朝食を抜く人もいるかもしれません。
「食欲がないから」
「食べる時間がないから」
思春期になれば、お酒やタバコに興味が出てくる年ごろ。
身長を伸ばすのに、お酒やタバコは効果があるのでしょうか。
答えは単純明快です。
身長を伸ばすためには、縦方向の運動が大切です。
ジャンプを繰り返す運動は骨を伸ばす刺激を与えやすいため、骨芽細胞の活性化につながります。
したがって、ジャンプが多いスポーツは、身長が伸びやすい傾向があります。
身長には、遺伝的な要素があります。
両親の身長が高ければ、子どもの身長も高くなる傾向があります。
両親の身長が低ければ、子どもの身長も低くなる傾向があります。
「思春期を過ぎても身長が伸びた」
「大学生になってから身長が伸びた」
「社会人になっても身長が伸びた」
身長を伸ばすために、ときどき聞かれる方法があります。
「鉄棒にぶら下がれば身長が伸びる」という方法です。
鉄棒にぶら下がると、重力によって体が下に引き延ばされます。
身長を伸ばすのに有効な栄養素が5つあります。
タンパク質・カルシウム・マグネシウム・ビタミンD・亜鉛です。
これらは「身長を伸ばすための五大栄養素」と言っていいでしょう。
身長には、遺伝的な要素があります。
背の高い親から生まれた子どもは背が高くなる傾向がある一方、背の低い親から生まれた子どもは背が低くなる傾向があります。
身長に関する遺伝子も見つかっていることから、身長には遺伝性があることが判明しています。
私たちの身長は、朝と夜とで変わります。
ほんの半日で身長が変わるなんて信じられないかもしれません。
もし機会があれば、朝と夜とで身長を測ってみると、違いがあることに驚くでしょう。
「加圧トレーニング」をご存じですか。
加圧トレーニングとは、ベルトで腕や脚の付け根を締めて、適度に血流を制限した状態で行われるトレーニングです。
軽い負荷の運動で筋肉の増強ができるため、筋トレの効率を上げることができます。
「日光に当たると身長が伸びる」
「日光浴は、成長促進に欠かせない」
植物なら日光を浴びて成長するのはわかりますが、人間は動物です。
身長と好き嫌いに関する、ある噂を聞くことがあります。
「好き嫌いがあると、身長が伸びにくくなる」という内容です。
理屈としては「好き嫌いがあると栄養が偏るため、身長にも悪影響がある」という内容です。
身長を伸ばすヨガ・整体・ストレッチ体操などの触れ込みを見かけることがあります。
「身長を伸ばすヨガ」
「身長を伸ばせる整体」
私たちの日常では、ときどき正座をしなければいけない場面があります。
華道や茶道では、正座が基本。
柔道や空手も、正座をしなければいけないスポーツです。
O脚とは、両足をそろえて立ったとき、膝が外側に開いている脚のことをいいます。
脚全体がアルファベットの「O」の字の形をしていることから「O脚」と呼ばれます。
O脚の人は、O脚の改善に取り組むことで、身長が少し伸びることがあります。
「姿勢が悪いと、背が伸びない」
ときどき聞かれる話ですが、本当でしょうか。
姿勢が悪いだけで身長に影響するはずがないように思えますが、これは俗説ではなく、本当の話です。
「身長を伸ばすなら、まずカルシウム」
「カルシウムがないと、身長が伸びない」
「身長を伸ばすためにいちばん大切な栄養素は、カルシウム!」
身長の増加には、運動が欠かせません。
縦方向の運動でしっかり体を動かすことで、骨に刺激が加わり、骨の成長を促します。
筋トレも、大きく考えると、運動の1つ。
「低身長がコンプレックス」
「身長が低いと、恋愛も結婚もできない」
「身長が低い自分が嫌い」
子どもから大人へと成長する時期。
それは、思春期です。
思春期は、12歳ごろから始まり、17歳ごろに終了するのが一般的です。
大学生以降でも、身長が伸びるケースがあります。
医学的には骨の末端部分にある骨端線がなくなったとき、成長期が終わったと判定されます。
骨端線にある骨芽細胞が成長ホルモンによってコラーゲンをつくり、層のように積み重なって骨が伸びた結果、身長が高くなります。
「どうしても身長を伸ばしたい」
そんな人には、身長を伸ばす手術があります。
「イリザロフ法」と「ISKD法」です。
「身長を伸ばすには、牛乳を飲むと良い」
「牛乳を飲めば飲むほど、身長は伸びやすくなる」
「牛乳をたくさん飲んで、身長を伸ばそう」
牛乳をたくさん飲むと身長が伸びるといった噂を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
たしかに牛乳には、身長を伸ばすために有効なタンパク質やカルシウムの含有率が高い飲み物です。
「牛乳を飲んでいたら身長が伸びた」という体験談もよく聞きます。
育ち盛りの時期にしっかりカルシウムを取っておかないと、将来、骨粗鬆症になるリスクも高まるのも事実。
思春期には、水の代わりとして牛乳を与えている親も多いでしょう。
実際のところ、牛乳をたくさん飲むと、身長は伸びやすくなるのでしょうか。
結論から言うと、牛乳は効果的であるのは事実ですが、牛乳だけではいけません。
牛乳は、カロリーがあるうえ、満腹感が得られやすい飲み物でもあります。
牛乳ばかりを飲んでいると、肝心の主食が食べにくくなり、結果として栄養バランスが崩れる恐れがあります。
タンパク質やカルシウムを補うことができても、全体の栄養バランスが崩れては、かえって身長の増加を妨げます。
また体質によっては、牛乳が合わない人もいます。
牛乳には「乳糖」という糖質が含まれていますが、これを分解する酵素「ラクターゼ」が体質的に少ない人がいます。
牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなるなら、体質的に牛乳が合わない可能性が高いと言えるでしょう。
タンパク質やカルシウムの含有率が高い飲み物でも、下痢ぎみになるのは良くありません。
栄養の吸収を妨げるだけでなく、栄養の排出まで促す二重の悪影響があるため、ますます成長の妨げになるのです。
喉が渇いたとき、普通に牛乳を飲む程度ならいいですが、無理をして牛乳ばかり飲むのは良くありません。
また体質的に合わない人は、思いきって牛乳を飲まないほうが良い場合もあります。
「牛乳を飲めば飲むほど、身長は伸びやすくなる」と単純に思い込み、ひたすら牛乳ばかり飲むのは注意が必要です。
「身長を伸ばすには、カルシウムが大切」
「カルシウムをたくさん摂取すれば、身長が伸びる」
「カルシウムを取らなければ、身長が伸びない」
ちまたでは、身長とカルシウムにまつわる話がよく聞かれます。
身長を伸ばすといえば骨の成長であり、骨の成長といえばカルシウム。
たしかに身長を伸ばすためにカルシウムは欠かせない栄養素です。
骨の99%はカルシウムでできています。
骨の材料がなければ、骨も成長できません。
骨の成長のためには、カルシウムが必要なのは真実です。
しかし、カルシウムだけ摂取すればいいと考えるのは誤りです。
カルシウムだけ摂取していても、残念ながら身長は伸び悩むでしょう。
むしろ、成長不良・栄養失調を招く場合もあります。
骨の成長に欠かせない栄養素は、カルシウムだけではありません。
カルシウムのほか、タンパク質・マグネシウム・ビタミンD・亜鉛なども、身長を伸ばすために必要です。
骨をつくるときの鉄筋にあたる「タンパク質」。
カルシウムの吸収や定着に作用する「マグネシウム」や「ビタミンD」。
タンパク質の合成や新しい細胞を生み出すのに必要な「亜鉛」。
そのほか、ビタミンやミネラルなど、全体的な栄養バランスも欠かせません。
大切なのは「栄養バランス」です。
カルシウムだけ注意を向けるのではなく、全体的な栄養バランスを意識しましょう。
体に必要な栄養バランスがそろってこそ、体が健全に成長して、身長もぐんぐん伸びるのです。
身長を伸ばしやすいと言われるスポーツがあります。
たとえば、バレーボールやバスケットボールです。
「バレーボールやバスケットボールは、身長が伸びやすい」
「バレーボールやバスケットボールを始めたら、ぐいぐい身長が伸びた」
一度は聞いたことがある話ではないでしょうか。
バレーボールやバスケットボールをしている人は高身長の人が多いため、説得力があるように思えます。
実際のところ、どうなのでしょうか。
まずバレーボールやバスケットボールが骨の成長に良いスポーツなのは事実です。
骨の成長には「縦方向の運動」が効果的です。
縦方向の運動によって骨に刺激が加わると、骨の内部にある骨芽細胞の働きが活発になります。
その結果、骨の成長がスムーズに促されます。
バレーボールやバスケットボールは飛び跳ねる運動が多いため、身長増加には有利なスポーツといえるのです。
しかし「バレーボールやバスケットボールをすれば、必ず身長が伸びる」と考えるのは誤解です。
あくまで伸びやすいという話であり、必ず伸びるわけではありません。
バレーボールやバスケットボールをしていても、なかなか身長が伸びなかった子どももいます。
また「バレーボールやバスケットボールをすると身長が高くなる」という話が広まりやすい背景にも理由があります。
そもそもバレーボールやバスケットボールは、身長の高い人ほど有利なスポーツです。
親からの遺伝によって、高身長になるべくしてなった人もいます。
もともと身長の高い人が集まりやすいため、バレーボールやバスケットボールをすると身長が高くなる錯覚を起こすのです。
縦方向の運動は、骨の成長を促すうえで効果的ですが、あくまで「効果的な運動の1つ」というだけの話です。
大切なことは、全身をしっかり動かすことです。
全身をしっかり動かすことで、骨に刺激が加わるだけでなく、栄養も全身に行き渡ります。
過度の運動を避ければ、どんな運動でもかまいません。
テニス、サッカー、野球、水泳でもOKです。
普通に歩いたり走ったりするだけでも、立派な運動になります。
縄跳びやドッジボールも、思いきり楽しめば、縦方向の運動になります。
どんなスポーツでも、全身を使ってしっかり楽しんでいれば、自然と縦方向の運動が含まれます。
身長を伸ばすために、特定のスポーツを無理にさせるのではなく、本人が楽しんでできるスポーツであることが大事です。
バレーボールやバスケットボールというスポーツに限定せず、体をよく動かす運動なら何でもOKです。
本人が好きで楽しむスポーツは、自然と運動量も多くなり、長続きもします。
長続きすることで、縦方向の刺激の総量も多くなり、身長の伸びを後押しできるのです。
「コーヒーを飲むと、身長が伸びなくなる」
身長にまつわる噂の1つとして、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
子どもがコーヒーを飲もうとすると、大人から「やめなさい」と叱られた経験を持つ人もいるかもしれません。
コーヒーは、ブラックで飲む場合、苦みが特徴的です。
黒い液体なので、どことなく体に悪そうな印象を持つ人も多いでしょう。
実際のところ、コーヒーを飲むと身長が伸びなくなるのは本当なのでしょうか。
まずコーヒーに、身長が伸びなくなる成分が含まれているわけではありません。
子どものころからコーヒーを飲んでいる人でも、身長が高くなった人は大勢います。
「コーヒーを飲むと、身長が伸びなくなる」という話は、俗説の1つと考えていいでしょう。
ただし、まったく根拠がゼロというわけでもありません。
こうした噂が出回るようになった原因は、コーヒーに含まれている「カフェイン」に関係があります。
カフェインには覚醒作用があります。
特に子どもの場合は体が未成熟のため、カフェインによる覚醒作用を大人より強く受けます。
夕方以降にコーヒーを飲むと、カフェインによる覚醒作用によって目がさえます。
夜更かしや睡眠不足に陥り、成長ホルモンの分泌が悪くなった結果、身長に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため「コーヒーを飲むと、身長が伸びない」という噂が広まるようになったとされています。
コーヒーは飲み方さえ注意すれば、安全な飲み物です。
もちろん妊婦や赤ちゃんにコーヒーは厳禁ですが、適量の範囲なら、子どもでも安心して飲めます。
12歳以上で体重が50キロを越えていれば、大人と同じように コーヒーを飲んでも良いとされています。
「コーヒーを飲むと身長が伸びない」と思い込むのは良くありません。
むしろコーヒーは、飲み方を意識すれば、学生にとって強い武器にもなります。
たとえば、勉強するときにコーヒーを飲めば、カフェインによる覚醒作用によって、思考力や集中力が向上するでしょう。
コーヒーの香りには、脳の働きを上げる効果も確認されています。
またコーヒーは、適量の範囲なら、健康にも良いとされています。
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」と呼ばれるポリフェノールは抗酸化物質であり、健康維持に効果的です。
カフェインの作用は6時間ほど続くとされているため、就寝の6時間前からはカフェインを控えておくと安心です。
どうしても夜にコーヒーを飲みたいなら、ノンカフェインのコーヒーがおすすめです。
味は普通のコーヒーと変わらず、特別値段が高いわけでもありません。
カフェインがなければ、覚醒作用で悩まされることもありません。
「絶対コーヒーを飲んではいけない」と決め付けるのではありません。
コーヒーに対する正しい知識を得て、賢い飲み方を心がけることが大切です。
「コーラを飲むと、歯が溶ける」
「コーラを飲むと、身長が伸びにくくなる」
黒い液体に、強い炭酸。
いかにも骨に悪そうな印象があります。
「コーラを飲んでいると成長が悪くなる」などの話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし実際のところ、コーラに歯や骨を溶かす作用はありません。
歯を溶かすには、強い酸が必要です。
コーラも酸性ではありますが、弱い酸性であるため、歯を溶かすほど強力ではありません。
飲むときも、コーラが歯に触れる時間は一瞬であるため、歯を溶かすことは考えにくいのです。
また、コーラに身長が伸びなくなる成分が含まれているわけではありません。
コーラが身長に悪いなら、コーラの消費量が多いアメリカ人は身長が低い人ばかりになるはず。
「コーラを飲むと歯が溶ける」「コーラを飲むと身長が伸びにくくなる」といった話は、俗説の範囲と考えていいでしょう。
では、コーラと身長はまったく無関係かというと、そうではありません。
コーラには、カフェインが含まれています。
少量であるため強い覚醒作用はありませんが、子どもの場合、わずかなカフェインでも強く反応する場合があります。
寝付きが悪くなったり、睡眠の質が低下したりなど、成長ホルモンの分泌に悪影響を与える可能性は考えられます。
また、コーラには、大量の糖分が含まれています。
350ミリリットルのコーラには、およそ40グラムという大量の砂糖が使われています。
「角砂糖10個分」と考えれば、どれだけ大量なのか実感できるでしょう。
水分補給としてコーラを飲んでいると、肝心の主食が食べられなくなり、栄養バランスを崩す恐れがあります。
身長とコーラは直接的な悪影響はありませんが、間接的な悪影響は考えられるため、飲み方には注意が必要です。
世の中には、さまざまな噂が出回っています。
根拠のある噂から、根拠のない噂までさまざま。
身長に関する噂の中でも、ひときわ不思議な印象を受けるのが「マシュマロ」です。
「マシュマロを食べると、身長は伸びる」
身長とマシュマロの関係を耳にすることがあるかもしれません。
ネット記事で見かけることがあり、気になっている人も多いのではないでしょうか。
この噂が広まった背景は、インターネットが1つのきっかけになったといわれています。
身長の高い人にマシュマロをよく食べる習慣があったことから、噂が広がったものと見られます。
インターネットが普及した現代は、情報が広まりやすい時代でもあります。
面白いネタほど人の興味をそそり、噂として広がりやすい性質があります。
さて、実際に効果はあるのでしょうか。
結論から言うと、マシュマロを食べても身長の増加にほとんど影響がありません。
マシュマロの主成分は、砂糖・卵白・ゼラチンです。
たしかにゼラチンの元になるコラーゲンは、骨の成長に必要なタンパク質です。
タンパク質が含まれるお菓子なので、身長に良い影響があるように思えるかもしれません。
しかし、タンパク質以外は、骨の成長に必要な要素の大半が欠けています。
マシュマロにタンパク質が含まれているとはいえ、含有量は非常に少なく、身長増加への効果は限定的といえます。
そのためマシュマロだけで1日に必要なタンパク質を摂取するのは非現実です。
マシュマロは、100グラムにつき、およそ2グラムのタンパク質が含まれています。
仮に1日に必要なタンパク質を60グラムとすると、1日に3キロも食べないといけない計算になります。
いかに現実離れしているか、おわかりいただけるでしょう。
そのうえ糖分の過剰摂取は、肥満や栄養バランスの乱れにもつながるため、成長に悪影響となり得ます。
こうしたことから、身長を伸ばすためにマシュマロを食べるのはおすすめできません。
マシュマロを食べれば身長が伸びる話は、俗説の範囲です。
身長の伸びは、タンパク質だけでなく、カルシウムやビタミンD、運動、睡眠、遺伝など、複合的な要因が関係しています。
マシュマロは、お菓子としてときどき食べる程度にしておくのが賢明です。
「バナナを食べると身長が伸びる」という噂があります。
たしかにバナナは、栄養価の高い果物です。
試験前や試合前など、効率よくエネルギーを補給したいとき、バナナを食べるのが効果的です。
そんなバナナに、身長を伸ばす効果はあるのでしょうか。
残念ながら、バナナ単品だけでは、身長を伸ばす効果がありません。
たしかに栄養価の高い果物ではありますが、身長が伸びる栄養としては不十分。
バナナ1本は、およそ100キロカロリーあるため、食べすぎると肥満の原因になる可能性もあります。
バナナだけ食べては栄養も偏るため、注意が必要です。
バナナには、マグネシウムや亜鉛が含まれるため、身長を伸ばすのに有効であるという噂が広まったと考えられます。
では、バナナを食べても無意味かというと、そうではありません。
バナナを食べるなら、牛乳を一緒に飲むのがおすすめです。
バナナには、マグネシウムと亜鉛が含まれています。
牛乳のタンパク質・カルシウム・ビタミンDに、バナナのマグネシウムと亜鉛が加わると、骨の成長に必要な栄養素がそろいます。
たとえば、おやつとして、バナナと牛乳の組み合わせはいかがでしょうか。
「バナナ1本」と「コップ1杯の牛乳」は、小腹を満たすのにちょうど良い分量と言えるでしょう。
バナナと牛乳を混ぜた「バナナミルクジュース」も、良いアイデアです。
牛乳を加えて楽しむなら、バナナは身長を伸ばす食べ物に早変わりします。
インスタント食品は、手軽でおいしい食べ物。
わずかな手間でおいしい食事ができるので、忙しい人にとっては助かる食品でしょう。
その一方で、よくない噂を聞くこともあります。
「インスタント食品ばかり食べていると、身長が伸びない」
育ち盛りの子どもを持つ親としては、気になる噂ではないでしょうか。
この噂は本当なのでしょうか。
結論としては「可能性がある」と言えます。
インスタント食品ばかり食べていると、体によくない影響を与える場合があります。
その理由は、3つあります。
「カロリーが多い」「栄養が少ない」「リンの含有量が多い」という3点です。
インスタント食品の大半は、大量の油分が使われています。
インスタント食品ばかり食べていると、油分によってカロリーを取りすぎてしまう可能性があります。
肥満の原因になり、成長の妨げになる恐れがあります。
肥満は、脂肪が成長ホルモンの分泌を妨げる悪影響が指摘されているため、注意が必要です。
インスタント食品は、カロリーが多い割に栄養素が少ないのも特徴です。
空腹を満たすことはできても、必要な栄養が取れません。
インスタント食品の中には、栄養素を強化しているものもありますが、やはり自然の食材にはかなわないものが大半です。
インスタント食品ばかり食べていると、必要な栄養が不足したり偏ったりして、成長不良をもたらすことがあります。
リンは、必須ミネラルの1つ。
人が必要とするミネラルのうち、カルシウムの次に多いのがリンであり、体重の1%を占めています。
体重60キロの人の場合、600グラムはリンの重みということになります。
「1円玉が600個分」とわかれば、いかに多いか実感できるでしょう。
リンは成長に欠かせないミネラルですが、大量摂取は良くありません。
リンを取りすぎると、カルシウムや亜鉛の吸収を妨げる悪影響があります。
インスタント食品は、リンが大量に使われている特徴があります。
インスタント食品ばかり食べていると、リンの過剰摂取によってカルシウムの吸収が悪くなり、成長に悪い影響を与えます。
成長期の子どもの中には、朝食を抜く人もいるかもしれません。
「食欲がないから」
「食べる時間がないから」
「ダイエットをしたいから」
理由はさまざまでしょう。
中には、すべてに当てはまる人もいるかもしれません。
しかし、成長期の子どもが朝食を抜くのは良くありません。
身長を伸ばすためには、十分な栄養摂取が重要です。
朝食を抜くと、栄養の摂取量が減るため、栄養不足を招きやすくなります。
思考力や集中力も出にくくなり、日中の活動に悪影響が出るでしょう。
「朝食を抜くと、身長が伸びにくくなる」と言っても過言ではないのです。
3食のうち、最も大切なのは朝食です。
食欲がなくても、朝食だけはきちんと食べましょう。
朝食に食事をするからエネルギーが満たされ、精力的に日中を活動できます。
睡眠中に食事をしていなかった分だけ、朝食は栄養の吸収もよくなっています。
朝食なら、少々食べすぎでも問題ありません。
朝食をたくさん食べても、日中の活動でエネルギーを消費されるため、脂肪になりにくい特徴があります。
食事は、1日3食、きちんと食べることが大切です。
食事を「1日1回」「1日2回」など回数を減らすのは良くありません。
一度に大量の食事を取るより、1日3回に小分けにしたほうが吸収率が高くなります。
古くから「1日3食」といわれていますが、食事を朝昼晩の3回に分けるのは、栄養の吸収面でも理にかなっています。
昼食後に小腹がすけば、おやつを含めて、1日4回にしてもかまいません。
食べすぎが心配なら、食事を抜くより配分量を調整するのが賢明です。
たとえば、夜に食べる量を減らした分だけ、朝に食べればいいのです。
食事量は同じでも、食事量の配分を変えるだけで、太りにくくなります。
思春期になれば、お酒やタバコに興味が出てくる年ごろ。
身長を伸ばすのに、お酒やタバコは効果があるのでしょうか。
答えは単純明快です。
まったく効果はありません。
むしろ子どもの場合、成長を阻害する悪影響があります。
お酒に含まれる「アルコール」や、タバコに含まれる「ニコチン」は、成長ホルモンの分泌を妨げる悪影響が確認されています。
アルコールもニコチンも、脳の中枢神経や自律神経を興奮させる働きがあります。
成長ホルモンは「脳下垂体」というところから分泌されます。
脳下垂体は、エンドウ豆くらいの大きさですが、大変重要な器官。
体の内分泌腺の活動を促す、さまざまなホルモンを分泌する役割があります。
アルコールやニコチンを摂取すると、脳下垂体の働きが鈍くなります。
未熟な子どもの場合、アルコールやニコチンの影響を強く受けやすいため、成長に悪い影響をもたらします。
成長期の子どもの飲酒や喫煙は、発育への悪影響が明確に確認されています。
大人の真似をして、楽しんでみようかと思うかもしれませんが、絶対いけません。
そもそも未成年による飲酒や喫煙は、法律で禁止されています。
意味がなく禁止されているわけではなく、未成年の健康を守るために定められた法律です。
「1杯だけ」「1本だけ」という油断も禁物です。
飲酒も喫煙も、法律で許される年齢になるまでは必ず控えましょう。
身長を伸ばすためには、縦方向の運動が大切です。
ジャンプを繰り返す運動は骨を伸ばす刺激を与えやすいため、骨芽細胞の活性化につながります。
したがって、ジャンプが多いスポーツは、身長が伸びやすい傾向があります。
たとえば、次のようなスポーツは、身長の増加に有利とされています。
ただし、身長が伸びやすいスポーツでも、過度の運動は良くありません。
体を酷使すると、膝や関節に大きな負担をかけるため、悪影響を及ぼす場合があります。
逆に身長が伸びにくいスポーツもあります。
身長が伸びにくいスポーツは、競技の性質上、膝や関節に過度の負荷がかかりやすいのが特徴です。
膝や関節に過度の負荷がかかると、骨の伸びしろである軟骨を損傷しやすくなります。
また筋肉量が多すぎると、スムーズな骨の成長を妨げる場合があります。
もちろんこれらのスポーツをすると、絶対身長が伸びなくなるわけではありません。
身長が伸びにくいスポーツでも、適度の範囲で心がけるぶんには、ほとんど悪影響がないと言っていいでしょう。
むしろ適度の筋トレなら、成長ホルモンの分泌を促進させる効果があるため身長増加に有効です。
ただし、膝や関節に過度の負担がかかりやすいスポーツであるため、やりすぎには注意が必要です。
実際は「スポーツの種類」より「運動の内容」に注意したほうが賢明です。
身長が伸びやすいスポーツでも、過度になると逆効果です。
身長が伸びにくいスポーツでも、適度なら問題ありません。
ジャンプや飛び跳ねるなど、縦方向の運動を意識しつつ、膝や関節に負担をかけすぎないことがポイントです。
また、体をひねたり曲げたりそらしたりなど、全身を満遍なく動かすことも欠かせません。
身長には、遺伝的な要素があります。
両親の身長が高ければ、子どもの身長も高くなる傾向があります。
両親の身長が低ければ、子どもの身長も低くなる傾向があります。
身長はすべて遺伝で決まるわけではありませんが、遺伝の影響を受けやすい部分です。
両親の身長が高ければ、子どもの高身長には有利と言えるのが現実です。
そのため両親の身長がわかれば、子どもの最終身長も、ある程度予想することが可能です。
ここでは、親の身長から子どもの最終身長を予想する計算式をご紹介します。
以下の計算式に数字を当てはめるだけで、最終身長を予想することが可能です。
上記は、あくまで遺伝の影響だけを考慮した計算式です。
遺伝の影響に加えて、栄養豊富な食事・良質な睡眠・十分な運動を心がけることで、さらに身長を伸ばすことが可能です。
上記の計算式のプラス10センチまでは、生活習慣によって身長を伸ばせる可能性があります。
「思春期を過ぎても身長が伸びた」
「大学生になってから身長が伸びた」
「社会人になっても身長が伸びた」
成長期を過ぎれば身長も伸びなくなるとされていますが、20歳を過ぎても身長が伸びた話を聞くことがあります。
もちろんすべての人が伸びるわけではなく、ごく一部の人にそうした現象が見られます。
中には25歳ごろまで身長が伸びたという人までいます。
なぜ、大人になっても身長が伸びることがあるのでしょうか。
その理由は、骨の末端部分にある「骨端線」がポイントです。
骨端線は、軟骨細胞が集まってできたもの。
骨が伸びるのは、骨端線があるおかげです。
骨端線にある骨芽細胞が、成長ホルモンの働きかけによってコラーゲンをつくり、層のように積み重なることで骨が伸びていきます。
この骨端線は、成長期を過ぎると自然になくなります。
医学的には「骨端線がなくなれば成長期も終了」とされていますが、なくなる時期には個人差があります。
骨端線は17歳ごろになくなるのが一般的ですが、18歳や19歳になっても残っている人がいます。
少数ではありますが、20歳を過ぎても残っている人もいます。
骨端線が残っていれば、厳密には成長期も続いているため、食事・睡眠・運動を通して身長が伸びることがあるのです。
大人になってから身長が伸びた人は、骨端線がなくなるのが遅かったためと考えられます。
骨端線があるかどうか調べる方法は、簡単です。
小児科や整形外科に行き、レントゲンを撮るだけで簡単に確認できます。
ただし、けがや病気をしているわけではないため、医師によっては断られる場合があります。
医師に事情を説明して理解してもらえれば、レントゲンを撮って確認してもらえるでしょう。
身長を伸ばすために、ときどき聞かれる方法があります。
「鉄棒にぶら下がれば身長が伸びる」という方法です。
鉄棒にぶら下がると、重力によって体が下に引き延ばされます。
体全身を引き延ばしている感覚があるため「身長が伸びやすいのではないか」と感じる人も多いでしょう。
根拠がありそうな話にも聞こえるため、身長を伸ばしたくて、実際に試したことがある人も多いのではないでしょうか。
さて、鉄棒にぶら下がることには、身長を伸ばす効果があるのでしょうか。
結論から言うと、効果はありません。
身長が伸びるのは、骨が成長して縦に伸びたとき。
食事・睡眠・運動の相乗作用で骨が成長した結果、身長が伸びます。
鉄棒にぶら下がる行為に、骨の成長を促す要因はないため、身長を伸ばす効果もないのです。
頑張って鉄棒にぶら下がったところで、腕が疲れるだけで終わるでしょう。
鉄棒にぶら下がったくらいで身長が伸びれば、誰も苦労しないのです。
ただし、鉄棒にぶら下がった結果、一時的に身長が伸びる場合ならあり得ます。
鉄棒にぶら下がる前後で身長が伸びたなら、骨の関節部分にある「軟部組織」が引き延ばされたためと考えられます。
人は日中に立って運動していると、体重による圧力によって、骨の関節部分にある軟部組織が縮みます。
そのため、朝より夜のほうがわずかに身長は低くなります。
縮んだ軟部組織が、ぶら下がり運動によって一時的に膨張して、身長が伸びる場合があります。
この場合、あくまで一時的に縮んでいた軟部組織が膨張した結果にすぎません。
残念ながら、本当に骨が成長した状況とは異なります。
身長を伸ばすのに有効な栄養素が5つあります。
タンパク質・カルシウム・マグネシウム・ビタミンD・亜鉛です。
これらは「身長を伸ばすための五大栄養素」と言っていいでしょう。
身長を伸ばしたいなら、この5つの栄養素は、十分摂取する必要があります。
さて、ここでよくある誤解があります。
「身長に有効な五大栄養素を摂取すればするほど、どんどん身長も伸びやすくなる」
これは違うのです。
「十分な摂取」と「過剰な摂取」は、似ていますが違います。
十分な摂取は必要ですが、過剰な摂取は不要です。
どんな栄養素でも、やはり過剰な摂取は不適切。
成長期は、大人より多くの栄養が必要とはいえ、過剰摂取は悪影響が出る可能性があります。
一部の栄養素だけ過剰に摂取すると、かえって体に害をもたらす恐れがあります。
タンパク質の過剰摂取は、腎臓・肝臓の機能を低下させる危険があります。
カルシウムの過剰摂取は、腎臓結石や高血圧の原因になります。
マグネシウムの過剰摂取は、下痢や軟便の原因になります。
ビタミンDの過剰摂取は、腎臓の機能の低下をもたらします。
亜鉛の過剰摂取は、頭痛・発熱・嘔吐・腎臓障害などを引き起こす可能性があります。
身長増加に必要なのは、栄養だけではありません。
睡眠や運動も必要です。
栄養だけ意識するのではなく、睡眠や運動も意識して、バランスよく整えるようにしましょう。
身長には、遺伝的な要素があります。
背の高い親から生まれた子どもは背が高くなる傾向がある一方、背の低い親から生まれた子どもは背が低くなる傾向があります。
身長に関する遺伝子も見つかっていることから、身長には遺伝性があることが判明しています。
現在のところ、合法的に人の遺伝配列を変えることはできません。
遺伝による影響は、先天的要因として受け入れるしかないのが現状です。
しかし「身長のすべてが遺伝で決まる」と考えるのは、誤った思い込みです。
現在のところ、遺伝による身長への影響は「25%程度」とされています。
遺伝による影響は、全体の4分の1しかありません。
つまり、残りの4分の3は、後天的な努力によって身長の増加を促すことが可能です。
実際に世の中には、背の低い親から背の高い子どもが生まれた事例が数多くあります。
このことからも、遺伝だけですべてが決まるわけではないと言えます。
身長の伸び方は、遺伝以外の影響を受けます。
遺伝による要因も影響していますが、食事・睡眠・運動などの要因も強く影響しています。
むしろ割合で言えば、遺伝以外の要因のほうが圧倒的に大きく占めています。
親の身長が低いからとはいえ、諦める必要はありません。
食事・睡眠・運動の3要素を、どれだけ心がけるかが大切です。
親の身長が低くても、食事・睡眠・運動を正しく心がければ、親より高く身長を伸ばせる可能性は十分あるのです。
私たちの身長は、朝と夜とで変わります。
ほんの半日で身長が変わるなんて信じられないかもしれません。
もし機会があれば、朝と夜とで身長を測ってみると、違いがあることに驚くでしょう。
個人差はありますが、朝より夜のほうが1から2センチほど低くなります。
人によっては、3センチほどの違いが出る場合もあります。
体の成長が退化したかのような現象です。
なぜ朝と夜とで身長が変わるのでしょうか。
もちろん成長が退化したわけではありません。
この現象が起こる原因は、骨の関節部分にある「軟部組織」にあります。
関節の動きを滑らかにする軟部組織は、軟らかで弾性に富んでいます。
骨とともに体を支えている、重要な組織の1つです。
私たちは日中立って行動していると、体重と重力の影響によって、だんだん軟部組織が縮みます。
その結果、朝より夜のほうが身長が低くなるのです。
特に激しい運動をしていると、軟部組織への圧迫も強くなるため、身長の変化の幅も大きくなる傾向があります。
縮んだ軟部組織は、一晩寝れば元どおりになるので心配ありません。
また軟部組織が縮む現象は、誰にでも起こる現象なので、病気でもありません。
「そういう現象がある」ということを、知識として知っておくといいでしょう。
少しでも身長を高く計測したいなら、健康診断は午前中のほうがいいかもしれません。
「加圧トレーニング」をご存じですか。
加圧トレーニングとは、ベルトで腕や脚の付け根を締めて、適度に血流を制限した状態で行われるトレーニングです。
軽い負荷の運動で筋肉の増強ができるため、筋トレの効率を上げることができます。
締め付けがあるためトレーニングがしにくいように思えますが、実際の効果は科学的に実証されています。
ボディービルダーのトレーニングでよく行われる方法ですが、現在ではスポーツ・医療・健康などの分野で応用されています。
さて「加圧トレーニングは身長の増加に有効」という噂を聞くことがあります。
実は加圧トレーニングによる作用の1つに「成長ホルモンの分泌を促す効果」が確認されています。
加圧トレーニングの後、一時的に成長ホルモンが通常の200倍以上まで高まったことが実験によって確認されています。
骨の成長には成長ホルモンが欠かせないため、理論的には身長を伸ばすのに効果があると言えます。
ただし、身長を伸ばす運動として、加圧トレーニングをメインにするのは不適切です。
加圧トレーニングで成長ホルモンの分泌を増やす効果はある一方、加圧トレーニングだけで身長が伸びた実績は不十分です。
また加圧トレーニングは方法を間違えると、体を痛める危険性があります。
特に成長期の子どもが自己判断で行うのは、注意が必要です。
本格的な加圧トレーニングを行うなら、専門のトレーナーを付けるのがベストです。
身長を伸ばしたいなら、スポーツや外遊びなど、しっかり体を動かす運動が基本です。
日常で十分な運動を心がけたうえで余裕があれば、追加の運動として、加圧トレーニングを試してみるといいかもしれません。
「日光に当たると身長が伸びる」
「日光浴は、成長促進に欠かせない」
植物なら日光を浴びて成長するのはわかりますが、人間は動物です。
日光には、身長の増加に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素は含まれていません。
身長と日光の関係は、俗説の1つに思う人が多いでしょう。
日光と成長との関連に疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、科学的な根拠は存在します。
日光を浴びると、皮膚に存在するコレステロールが変化して、ビタミンDが生成されます。
ビタミンDには、カルシウムの骨への沈着を促す働きがあります。
外で日光を浴びながら運動すると、相乗効果が生まれ、骨の成長を促してくれるでしょう。
そのため、日光に当たると身長が伸びる可能性も、ゼロとは言い切れないのです。
ただし、日光浴や日焼けだけを目的としている場合は、注意が必要です。
紫外線を浴び続けると、遺伝子であるDNAが傷つくことが確認されています。
日光を通して紫外線を浴びれば浴びるほど、DNAもたくさん傷つきます。
日光の当たりすぎは、しみやしわの原因になり、皮膚の老化を促す悪影響があります。
体内でビタミンDの合成に必要な日光量は、少量で良いことが確認されています。
黄色人種の場合、直射日光に当たる時間は、3分で十分です。
日陰でも、5分から10分程度でビタミンDが生成されることが確認されています。
しみやしわを気にするなら、手のひらがおすすめです。
手のひらはしみができにくい場所の1つ。
手のひらに3分ほど日光を当てるだけでも、ビタミンDが生成される効果があります。
またビタミンDはサプリメントを通して摂取することも可能です。
ビタミンDを摂取する目的なら、日光に当たって紫外線の悪影響を受けるより、サプリメントで摂取したほうが健康的でしょう。
紫外線の悪影響が心配なら、サプリメントで摂取するのも1つの選択肢です。
身長と好き嫌いに関する、ある噂を聞くことがあります。
「好き嫌いがあると、身長が伸びにくくなる」という内容です。
理屈としては「好き嫌いがあると栄養が偏るため、身長にも悪影響がある」という内容です。
「好き嫌いをしてはいけません。身長が伸びなくなるよ!」
親から言われた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
たしかに好き嫌いがあると、食が偏りやすいのは事実。
納得できる根拠があるため、事実に思えるかもしれません。
しかし、好き嫌いがあると身長が伸びにくくなるとは限りません。
好き嫌いは、誰でも1つや2つはあるもの。
もし好き嫌いがあると身長が伸びなくなるなら、世の中は身長の低い人だらけになるでしょう。
大切なことは、必要な栄養素を満たすことです。
好き嫌いがあったとしても、不足している栄養を、別の食品で満たせば事足ります。
さまざまな食材を食べることは大切ですが、世の中には多種多様な食材があります。
嫌いな食べ物があったとしても、別の食材で補えば、必要な栄養を補うことは十分可能です。
また現代では、サプリメントが充実しています。
栄養は食事で補うのが基本ですが、食事だけでは間に合わない場合、サプリメントで補うのも1つの方法です。
したがって、好き嫌いがあるから身長が伸びない話は、俗説の1つ。
嫌いな食べ物はないほうがいいですが、あったとしても、重大な問題ではありません。
好き嫌いがあっても、身長を伸ばせる可能性は十分あります。
好き嫌いがあると身長が伸びない話は、子どもの好き嫌いをなくしたがる親の願いによって広まった噂なのかもしれません。
身長を伸ばすヨガ・整体・ストレッチ体操などの触れ込みを見かけることがあります。
「身長を伸ばすヨガ」
「身長を伸ばせる整体」
「たった1回のストレッチ体操で、身長が数センチ伸びる」
興味深い触れ込みで、テレビなどで実演している様子を見かけることがあります。
内容としては、独特のポーズをしたり、関節を揉みほぐしたり、体を引っ張ったり、器具を使ったりなどさまざま。
ヨガ・整体・ストレッチ体操を受ける前と後で身長を比較すると、実際に身長が伸びていることが確認できます。
検証場面が公開されていると「効果がある」と信じてしまうでしょう。
たしかに身長は伸びているかもしれませんが、過信には注意が必要です。
ヨガ・整体・ストレッチ体操で伸びた身長は、本来の骨の成長とは異なる原理が働いています。
この場合の身長の増加は、大きく分けて2つのパターンが考えられます。
「関節が伸びたことによる身長の増加」と「ゆがみを矯正したことによる身長の増加」です。
人の体には多くの関節があります。
背骨や足腰などの関節を引っ張ることで、軟部組織が引き延ばされ、身長が伸びることがあります。
この場合の身長の増加は、一時的です。
あくまで関節部分が伸びたことによる効果のため、本当に骨が成長したわけではありません。
1回の実施で1センチ伸びたとして、10回実施すれば10センチ伸びることはありません。
しばらくたてば、再び元に戻ります。
短時間で効果が出たものほど、短時間で元に戻る傾向があります。
実際に骨が成長して身長が伸びたわけではないため、過信には注意が必要です。
姿勢が悪い人の場合、体のゆがみが直ることで身長が伸びる場合があります。
たとえば、猫背やO脚です。
そのほか、左右に背骨や肩甲骨がゆがんでいることもあります。
「体のゆがみによって縮んでいた身長を元に戻した」と言ったほうが正解です。
一度の矯正で効果が現れることもありますが、何度か矯正を行うことで、ゆがみの矯正がより安定します。
矯正によってゆがみが矯正されれば、身長のポテンシャルを引き出すことが可能です。
また姿勢が悪いと、成長ホルモンの分泌が悪くなります。
体のゆがみを矯正できれば、血液やリンパ液の循環が良くなって軟骨にも栄養が行き渡り、骨の成長を促す効果が期待できます。
私たちの日常では、ときどき正座をしなければいけない場面があります。
華道や茶道では、正座が基本。
柔道や空手も、正座をしなければいけないスポーツです。
冠婚葬祭でも、正座をしなければいけない時間があります。
正座は、見方によってはストレッチ体操にも見えるため、身長の増加に有効と思う人もいるかもしれません。
実際のところ、正座は身長にとって良い習慣なのでしょうか。
結論から言うと、正座は身長に悪影響のある座り方です。
正座は、足の膝や関節に負担のかかる座り方です。
膝を強く曲げて、足全体に圧迫を加えることで、血液やリンパ液の流れが悪くなります。
その結果、足の発育の妨げになり、身長の伸びを妨げやすくなります。
時には、足の靱帯や関節の軟部組織を痛める可能性もあります。
日本人の身長が低いのは、正座による影響も一因としてあるといわれています。
もちろん個人差があり、毎日正座をしていても身長が高い人もいます。
しかし、少なくとも正座は、身長を伸ばす妨げになるのは事実。
短時間の正座なら問題ありませんが、毎日長時間の正座が続くと、身長への悪影響が懸念されます。
現実では、茶道・柔道・空手・冠婚葬祭など、正座をしなければいけない場面があります。
仕方ない状況もありますが、少しでも身長を伸ばしたいなら、正座は必要最小限に抑えるのが得策です。
あぐらが許されるなら、素直に足を崩したほうが、足への悪影響を最小限に抑えられます。
座り方に少し注意するだけで、身長への悪影響を減らせます。
正座の後は、入念に足全体をマッサージして、滞った血行を促すようにしましょう。
O脚とは、両足をそろえて立ったとき、膝が外側に開いている脚のことをいいます。
脚全体がアルファベットの「O」の字の形をしていることから「O脚」と呼ばれます。
O脚の人は、O脚の改善に取り組むことで、身長が少し伸びることがあります。
つまり、外側に曲がっている膝がまっすぐになるよう足の並び方を整えることで、見かけの身長が少し伸びることがあるのです。
「O脚は、骨の変形なのでどうにもならない」
そう思って諦めている人もいるかもしれません。
たしかに骨の変形によるO脚もあります。
先天的な要因や病気の影響で骨そのものに変形があると、O脚を改善できない場合もあります。
しかし「すべてのO脚は骨の変形が原因」と考えるのは思い込みです。
改善できないタイプもあれば、改善できるタイプもあります。
O脚は「骨の状態」ではなく「股関節の状態や足の使い方」に関係しているケースが少なくありません。
股関節の問題なら、骨格のバランスを整えることで改善できる可能性があります。
個人による対処で改善できる場合もありますが、自己流はおすすめしません。
方法を誤ると、きちんと改善できないばかりか、膝や関節を痛めるといったリスクも伴います。
特に思春期は骨の成長が盛んなので、よりデリケートな対処が求められます。
O脚の改善を目指すなら、まず整形外科で相談し、必要に応じて専門家のサポートを受けるのが得策です。
O脚改善を専門とする整体院もあります。
適切な指導を受けたほうが、体への負担も小さくなり、早く改善できる可能性が高まります。
忘れてはならないのは、姿勢の改善です。
整形外科やO脚専門の整体院では、O脚の改善だけでなく、美しい姿勢についても指導が受けられるでしょう。
「O脚の改善+姿勢の改善」を実現できれば、それだけ大きな効果が期待できます。
身長が伸びるだけでなく、姿勢も美しくなることで、印象もよくなるのです。
「姿勢が悪いと、背が伸びない」
ときどき聞かれる話ですが、本当でしょうか。
姿勢が悪いだけで身長に影響するはずがないように思えますが、これは俗説ではなく、本当の話です。
もちろん日常生活で、必要があってときどき前かがみになる程度なら問題ありません。
しかし、いつも前かがみになった姿勢になっていると、スムーズな成長を妨げる場合があります。
普段の姿勢が悪い人は、身長が伸び悩む傾向があります。
前かがみの姿勢は、体の一部に無理な力が入るため、血管やリンパ管を圧迫して、血液やリンパ液の流れを妨げます。
その結果、内臓の消化吸収がされにくくなったり、全身に栄養が行き渡りにくくなったりします。
いつも姿勢が悪い状態になることで、筋肉の発達に偏りが生まれます。
神経が圧迫されることで、自律神経も乱れやすくなります。
それぞれ小さな悪影響ですが、積み重なることで悪影響も大きくなり、骨の成長を妨げる場合があります。
身長が低くて悩んでいた人が、姿勢を正しくしたところ、身長が伸び始めた事例もあります。
姿勢は、普段の心がけが大切です。
なかなか自分で気づきにくい場合もあるため、一度自分の姿勢をよく確認してみてください。
普段歩くとき、猫背の姿勢になっていないでしょうか。
勉強をするときやパソコンを操作するとき、前かがみになっていないでしょうか。
鏡に向かったとき、左右の肩の高さが同じになっているでしょうか。
「姿勢は治らない」と思っているかぎり、いつまで経っても治りません。
本気で身長を伸ばしたいなら、今すぐ正しい姿勢を心がけ、習慣にしましょう。
難しいように思えますが、結局のところ、癖の種類を変えるだけです。
悪い姿勢が癖になっているなら、きれいな姿勢を癖にすることもできるはずです。
良い姿勢を意識するコツは、頭から上に向かって糸で引っ張られているイメージを持ってみてください。
背筋がすっときれいに伸びるでしょう。
「身長を伸ばすなら、まずカルシウム」
「カルシウムがないと、身長が伸びない」
「身長を伸ばすためにいちばん大切な栄養素は、カルシウム!」
身長を伸ばす話には、必ず「カルシウム」というキーワードが登場します。
神様をたたえるかのように「身長を伸ばしたいなら、とにかくカルシウムが必要」という話が聞かれます。
たしかに骨の99%は、カルシウム。
身長を伸ばすなら、カルシウムは欠かせない栄養素です。
しかし、身長を伸ばすのに最も大切な栄養素がカルシウムと思っているなら、誤解があります。
実は、身長を伸ばすためにいちばん大切な栄養素は、カルシウムよりタンパク質です。
建物の建設に例えると、タンパク質は「鉄筋」であり、カルシウムは「コンクリート」です。
建物をつくる際、まず鉄筋を組み立てなければ、いくらコンクリートがあっても建物は成り立ちません。
タンパク質は、骨や筋肉だけでなく、爪・皮膚・髪の毛など、体のほとんどの組織で材料として使われます。
もちろん肝心の成長ホルモンも、材料はタンパク質。
タンパク質は三大栄養素の1つであることからも、大変重要であることがわかります。
「身長を伸ばすならカルシウム」という偏った考えは、思い込みであると気づいたほうがいいでしょう。
栄養素に優劣をつけるわけではありませんが、優先度で考えるなら、カルシウムよりタンパク質です。
「身長を伸ばすならカルシウム」というより「身長を伸ばすならタンパク質」というほうが、栄養学的には正しいと言えます。
タンパク質は、卵・牛乳・大豆・鶏肉などに多く含まれます。
成長期は、積極的にタンパク質を取り、ぐんぐん身長を伸ばしていきましょう。
身長の増加には、運動が欠かせません。
縦方向の運動でしっかり体を動かすことで、骨に刺激が加わり、骨の成長を促します。
筋トレも、大きく考えると、運動の1つ。
さて、筋トレは、身長の増加に効果があるのでしょうか。
その答えは、筋トレの「程度」によって変わります。
まず適度な筋トレなら、身長の増加に有効です。
筋トレで筋肉に負荷を与えることで、筋肉繊維が傷つき、筋肉痛が発生します。
筋肉痛の痛みの原因である乳酸には、成長ホルモンの分泌を促す働きもあります。
したがって、適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を促すため、身長の増加に効果的です。
ただし、激しい筋トレとなると、事情は変わります。
過度の筋トレは、身長の増加に効果がないばかりか、かえって悪影響をもたらす恐れがあります。
その理由は、2つあります。
筋肉量を増やそうとすればするほど、大きな負荷が必要です。
適度な負荷ならいいですが、激しい筋トレをする場合、関節に強烈な負荷を与えなければいけません。
その結果、関節を痛めやすくなり、かえって骨の成長を妨げる場合があります。
筋トレの負荷があれば上がるほど、体の筋肉量も増えます。
骨の成長は、睡眠中に成長ホルモンが分泌されて行われます。
ただし、睡眠中に成長ホルモンが分泌されても、筋肉量が多すぎると、スムーズな骨の成長を妨げることがあります。
身長を伸ばしたいなら、筋トレは「負荷」に注意しましょう。
筋トレは、負荷の程度によって、プラスにもマイナスにもなります。
筋トレをするなら、あくまで適度の範囲を心がけることが大切です。
「低身長がコンプレックス」
「身長が低いと、恋愛も結婚もできない」
「身長が低い自分が嫌い」
ときどきそんな声が聞かれます。
身長が低いことをコンプレックスとして悩んでいる人は少なくありません。
しかし、本当に身長が低いことは、コンプレックスになるのでしょうか。
それを決めるのは、本人しだいです。
「コンプレックスになる」と思えば、なります。
「コンプレックスにならない」と思えば、なりません。
低身長をコンプレックスにするかどうかを決めるのは、世間ではなく、あくまで自分。
世の中には、低身長な有名俳優やハリウッドスターは大勢います。
スポーツ選手にも、低身長で大活躍を果たした人もいます。
身長が低いせいで、恋愛や結婚ができないと考えるのも誤解です。
世の中を見てください。
身長が低くても、恋愛や結婚ができている人は大勢います。
身長が恋愛や結婚の障害になるのは誤解です。
もし恋愛や結婚の障害になっているなら、身長が問題ではなく、身長を気にする消極的な態度が問題ではないでしょうか。
身長が低いことを気にすれば気にするほど、表情や態度が弱々しくなり、モテない雰囲気が出る可能性ならあり得ます。
身長が低いことをコンプレックスにしてはいけません。
コンプレックスの大半は「比較」から生まれます。
比較する癖をやめることです。
比較すればするほど、卑屈になります。
逆に考えてみませんか。
身長が低いことを「個性」として考えてみましょう。
自分らしさを表現できる個性として生かせば、恨みも憎しみもなくなり、魅力的に感じられるでしょう。
「チャームポイント」として受け止めるのも、良い考え方です。
身長が低いと、かわいい雰囲気や優しい雰囲気が出やすくなるでしょう。
自分の持ち味として生かせば、堂々とした自信に変わるはずです。
どんなことがあっても、腐ってはいけません。
腐るくらいなら、意地でも前向きに考えるべきです。
子どもから大人へと成長する時期。
それは、思春期です。
思春期は、12歳ごろから始まり、17歳ごろに終了するのが一般的です。
ただし、思春期には個人差があります。
思春期の到来が早い人もいれば、遅い人もいます。
厳密な定義はありませんが、早熟型と晩成型の判断は、以下が1つの目安になるでしょう。
いずれ思春期は終了して、身長の増加も止まりますが、思春期は人によって幅が大きいのが特徴です。
さて、ここでひとつ疑問です。
早熟型と晩成型を比較した場合、身長が伸びやすいのはどちらでしょうか。
もちろん個人差があるため、一概には言えません。
早熟型でも身長の高い人もいれば、晩成型でも身長が低い人もいます。
ただし、あくまで統計で見た場合、晩成型のほうが早熟型に比べて、身長が伸びやすい傾向があります。
つまり、身長を伸ばすためには、思春期は遅ければ遅いほど良いことになります。
晩成型は、成長期の終了が遅くなる状態です。
成長期の終了が遅くなる分だけ、成長できる期間も長くなるため、より身長も高くなる傾向があります。
早熟型・晩成型を決める要素の大半は、遺伝です。
人為的に思春期の終了をコントロールするのは難しく思えますが、まったく方法がないわけでもありません。
次の3つを心がけることで、思春期の終了を遅らせることができる可能性があります。
思うように実行できないこともあるかもしれませんが、できる範囲で心がけてみましょう。
うまくいけば、思春期の終了を遅らせることができる場合があります。
大学生以降でも、身長が伸びるケースがあります。
医学的には骨の末端部分にある骨端線がなくなったとき、成長期が終わったと判定されます。
骨端線にある骨芽細胞が成長ホルモンによってコラーゲンをつくり、層のように積み重なって骨が伸びた結果、身長が高くなります。
大学生や社会人になっても身長が伸びる場合、厳密にはまだ成長期が続いている状態です。
骨端線が残っているなら、食事・睡眠・運動を心がけることで、まだ伸びる可能性はあるでしょう。
では、完全に骨端線がなくなり、成長期を過ぎた大人が身長を伸ばす方法はないのでしょうか。
残念ながら、身長を伸ばす方法はないのが現状です。
一度なくなった骨端線を復活させる方法も、現在のところありません。
身長が伸びるのは、成長期までです。
思春期は身長を伸ばすラストスパート。
だからこそ成長期は、人生の中でも特に大切な時期と言えます。
成長期が過ぎた大人の場合、残念ですが、身長の増加は諦めるのが賢明です。
ただし、身長を伸ばす方法がないわけでもありません。
成長期を過ぎた大人が身長を伸ばす方法としては、次の3つがあります。
体にゆがみのある人の場合、矯正することで身長が伸びる場合があります。
厳密には骨が成長するわけではなく、骨格のゆがみを矯正することで、身長のポテンシャルを引き延ばす方法です。
1回の矯正で効果が出る場合もありますが、実際は何回か矯正をして安定させていくのが一般的です。
成長期を過ぎた大人が身長を伸ばす方法としては、最も手軽に試せる方法でしょう。
低身長や成長ホルモンに関する病気が関係している場合、人工的に成長ホルモンを投与して、身長を伸ばす方法があります。
「在宅注射」といって、自宅で注入器を使って成長ホルモンを注射します。
ただし、病気や事情がないかぎり、この方法は使えません。
「治療が必要」と判断された場合のみ使える方法です。
身長を伸ばすための手術があります。
現在のところメジャーなのは「イリザロフ法」「ISKD法」の2種類の手術です。
この手術は、どちらも大がかりです。
人工的に骨折させ、折れた骨同士を少し離した状態で骨を再生させながら、徐々に身長を伸ばしていく方法です。
膨大な費用がかかり、強い痛みや炎症が出る可能性もあります。
受けられる病院も少ないのが現状です。
手術前に比べて、運動能力が下がるデメリットもあります。
どうしても身長を伸ばしたいこだわりがあるなら、検討してみるのもいいかもしれません。
「どうしても身長を伸ばしたい」
そんな人には、身長を伸ばす手術があります。
「イリザロフ法」と「ISKD法」です。
どちらの手術も、私たちの体に備わっている自然治癒力を最大限に活用した手術です。
ロシアの整形外科医師「ガブリル・イリザロフ」が1950年代に開発した「イリザロフ法」と呼ばれる手術です。
手術の方法は、まず人工的に骨折させます。
次に折れた骨同士を少し離した状態で器具を使って固定させ、骨を再生させながら、徐々に身長を伸ばしていきます。
骨は、修復時に伸びる性質があります。
1日に1ミリずつ身長が伸び、うまくいけば10センチ以上身長を伸ばすことも可能です。
入院は必須であり、手術後1週間は骨を固定させるため、自由に動けません。
この手術は、身長を伸ばすためだけでなく、病気で変形した骨をまっすぐ矯正するため行われることもあります。
イリザロフ法は、高額の費用が必要です。
両足を行う場合、手術代のほか、器具や入院の費用などをすべて含めると、1000万円近くの費用を覚悟する必要があります。
身長を伸ばす都合上、両足を行うのが基本であるため、費用も膨大になります。
身長を伸ばすメカニズムはシンプルですが、高いリスクが伴います。
まず手術の後、強烈な痛みがあります。
傷痕が残るのは確実であり、炎症や後遺症に悩まされる場合も少なくありません。
「ISKD法」は、イリザロフ法より新しい手術法です。
基本的な骨の伸ばし方は、イリザロフ法と同じです。
人工的に骨折させ、器具で固定して、骨を再生させながら徐々に身長を伸ばしていきます。
イリザロフ法との最大の違いは「固定器の取り付け方」にあります。
イリザロフ法は、骨を折った後、固定器を「外部」に取り付けますが、ISKD法は「骨の内部」に取り付けます。
遠隔操作で伸びる棒状の器具を骨の中に埋め込み、少しずつ器具を伸ばすことで骨も伸ばしていきます。
ISKD法は骨を内部に埋め込むため、イリザロフ法と比べた場合、以下のメリットがあります。
メリットが多いことから、徐々にISKD法が主流になりつつあります。
ただし、骨を伸ばせる最大幅がイリザロフ法と比べて短いデメリットもあります。
イリザロフ法は10センチ以上伸ばすことが可能である一方、ISKD法は最大で8センチ程度が限界といわれています。
新しい手術のため、実施している病院はまだまだ少ないのが現状です。
どちらの手術も、年齢制限もあります。
成長期を終えて、骨の成長が止まった人が対象です。
また運動能力は手術前より落ちる可能性があります。
身長を伸ばす手術があるとはいえ、安易な考えで受けるのは危険です。
イリザロフ法・ISKD法も、高額の費用だけでなく、高いリスクも覚悟しなければなりません。
手術を受けるなら、本当に必要なのか冷静に判断することが必要です。