執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

不良と呼ばれる子どもには、自己評価の低さが目立ちます。

「自分は人として失格だ」「自分には生きている価値がない」という発言が多く、自己評価が低いです。

では、なぜ、このように育ってしまったのか。

一概には言えませんが、大きな原因の1つが考えられます。

「幼少期に受けた親からの厳しい言葉」です。

実は、こうした不良の親を見てみると、多くの場合「厳しい親」という共通点が多く見られます。

社長・学校教師・学習塾の先生・宗教家・コンサルタント・会計士。

親が「先生」と呼ばれる職に就いている場合が多いです。

当然「わが子にも立派に育ってもらいたい」という気持ちが人一倍強いですから、子どもに対して厳しくなろうとします。

親が厳しすぎると、子どもに対してどんな言葉になると思いますか。

「そんなこともできないのか」

「動きが遅いぞ」

「本当にダメな子だ」

「この前も同じことを言っただろう」

「情けないなあ」

口にすることと言えば、子どもが自信をなくすような言葉ばかり。

親が優秀で子どもへの期待が大きすぎるため、めったに褒めることがありません。

親の期待が大きすぎるがゆえに、子どもにかける言葉といえば、厳しい言葉ばかりになりやすい。

もちろん子どもに対して将来はきちんと育ってほしい気持ちがあってのことでしょう。

しかし、その気持ちが強すぎると、逆に子どもは自己評価を落としかねません。

当てはまるケースは多いのではないでしょうか。

ここが教育の難しさです。

甘やかしすぎてもいけないが、厳しすぎてもいけない。

大切なのは「厳しい言葉の中に子どもを肯定する言葉があるかどうか」です。

厳しいことは言ってもかまいません。

子育てのしつけでは、やはり厳しくならなければいけないときもあります。

ただし、必ず厳しい言葉の中に、子どもの存在価値を肯定する言葉を含めることです。

「大切な存在だからこそ、わざわざ怒っているんだぞ」

「親も怒るのは大変。でも、わが子のために一生懸命になっているんだ」

こういう言葉には、叱っている厳しさの中に、愛が含まれています。

叱っていても、子どもは自分が認められていると感じ、嬉しくなります。

子どもへの肯定が込められた厳しい言葉なら、子どもは不良になることはありません。

叱られれば叱られるほど「認められている」「大事にされている」「生きる価値がある」という自己肯定を高めるのです。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(30)
  • 厳しい言葉には、必ず子どもを肯定する言葉を含める。
まとめ

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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