面接官の質問の途中で、内容全体を把握できることがあります。
たとえば、面接官がこう質問したとします。
「海外留学の経験があるようですが、その経験で学んだことは……」
ここまで話を聞けば、海外留学で学んだことを聞こうとしていることがわかります。
この瞬間です。
面接官の質問が終わる前に「私が学んだことは」と言って、返事を始めていませんか。
いわゆる「会話が重なる」という状態です。
早めに返事をすれば、頭の回転のよさをアピールできるでしょう。
積極性を見せるため、早く返事をしたい気持ちもあるのかもしれません。
しかしこの答え方は、いくら回答がよくても、好印象にはつながりにくい。
即答が好印象とは限りません。
質問が終わる前に返事をすると、面接官は「質問内容がきちんと伝わっただろうか」と、不安になります。
早く返事をしようとする応募者の態度に、落ち着きがない印象を受けたり、不快感を抱いたりする可能性があります。
面接では焦らないことです。
返事は、質問が言い終わってから、するようにしましょう。
質問と返事の区切りをしっかりしたほうが、きちんと会話が成立している印象を与えることができます。