面接は面白い。
面接では、面接官でもわからないことを質問することもあるからです。
たとえば「10年後、当社はどのようになっていると思いますか」という質問です。
面接でよく聞かれる、定番の質問の1つです。
質問をする主な理由は、応募者がどれだけ企業を理解して、具体的な未来を描いているかの確認です。
企業研究をしっかりしていれば、未来の予想を描きやすくなり、具体的に語ることができるでしょう。
ところが、ほかにも意外な理由が隠れていることにお気づきですか。
面接官も「自社の未来が知りたい」と思って、質問することもあるのです。
面接の練習では、客観視が大切です。
自分では自分の悪いところが見えにくいものですが、他人からはよく見えるもの。
面接対策として、自分の面接の様子を他人に見てもらい、客観的な意見を伺うことがあります。
実は、面接官にも、似たような状況があります。
社員だから自社を熟知しているはずですが、社員だからこそ、自社がよく見えないことがあります。
自分では自分を客観視しにくいように、社員は社員であるゆえに、自社を客観視しにくい状況があります。
そこで応募者から見て、10年後の自社について質問します。
応募者の企業研究の度合いを知るためもありますが、個人的な興味関心も若干混じっています。
面接官も人間です。
応募者を知るためだけでなく、自社を知るために、質問することがあるのです。
さて、10年後の未来に、正解はありません。
今まで企業研究を通して得た情報を最大限に生かして、その企業の10年後を前向きに語りましょう。