夫婦間で、携帯電話を見る関係ですか。
夫婦は、お互いに協力し合って生きていく関係です。
結婚式のとき「いかなる困難も、2人で協力をして乗り越えます」と約束をしました。
そうした協力という意味合いから、相手のことを知るのは当然です。
携帯電話も見る意義があるのではないかと思うでしょう。
しかし、いくら夫婦でも、勝手に相手の携帯電話を見るのはよくありません。
理由は、3つあります。
「プライバシーの問題」「モラルの問題」「機密情報の問題」です。
第1は、プライバシーの侵害です。
いくら協力し合う夫婦関係とはいえ、最低限のプライバシーは必要です。
誰にでも、1つや2つ、知られたくないことがあるものです。
相手のプライバシーに関することを勝手に見るのは、いくら夫婦関係でも、のぞき魔と同じです。
堅苦しくなりますが「プライバシーの侵害」として法的手段に訴えることも可能なのです。
第2は、モラルの問題です。
メールの送り主としては、相手以外に見られることを想定していません。
メールの送り主としても、意図しない相手に見られることは不愉快に思うでしょう。
第3の問題は「機密情報の問題」です。
個人携帯を業務で使っているなら、会社の機密情報に関わることがメールに書いてあるかもしれません。
機密情報が第三者に見られることで、情報の流出につながる場合もあります。
パートナーが「見てもいいよ」と許可すればいいのではないかと思いますが、そう単純ではありません。
第三者にメールを見せるなら、送り主の許可も必要です。
送り主の許可なく勝手に見せるなら、夫婦揃って常識に欠けた人間です。
このルールは夫婦関係だけでなく、友人関係や恋人関係でも同じです。
他人の携帯電話を勝手に見るのは、要注意なのです。