節約をしたいなら「最低限の金銭的余裕」が必要です。
お金がなくて貧困が極まると、節約したくてもできないことが多いからです。
たとえば、日頃から缶コーヒーをよく飲んでいて、お気に入りのメーカーがあるとします。
1本ずつ買うと割高なので、費用を抑えようと箱買いを思いつきました。
「維持費を抑える」という視点はグッドです。
箱買いをすれば、1缶あたりの金額がぐっと低く抑えられます。
買い置きしておけば、わざわざ買いに行く手間も省けるので、時間の節約にもなります。
ところがここで1つ問題が発生しました。
箱買いをするには、ある程度まとまったお金が必要です。
1箱を買えるだけの金銭的余裕がないといけません。
1箱で買えば安いとわかっていても、その日暮らしのようなぎりぎりの生活だと、手が出せないのです。
これは、保険料の年払いでも同じです。
月払いより年払いにしたほうが安くなるとわかっていても、年払いができるだけの金銭的余裕がないといけません。
定期券も、1カ月分より、半年分や1年分を買うほうが安くなりますが、やはり購入にはまとまったお金が必要になります。
これは引っ越しにもいえる話です。
家賃を抑えるため、安いアパートに引っ越したい状況があるとします。
引っ越しには、敷金・礼金・引っ越し費用など、まとまった初期費用が必要です。
初期費用が払えないと、引っ越ししようにもできません。
ずるずる高い家賃を払い続けることになり、貧困から抜け出せないのです。
お金がないから節約しようと思うのですが、現実では貧困が極まる状態となると、もはや節約したくてもできません。
節約をしたいなら、最低限の金銭的余裕を作っておく必要があります。
一定の貯蓄はあるに越したことはありません。
金銭的余裕があるからこそ、節約がスムーズにできるのです。