「私は車酔いしやすい体質です」という人がいます。
車酔いをしやすい人は車を少し走らせただけで気持ち悪さを感じます。
車の揺れの影響を受けやすく、すぐ吐き気がしたり頭痛になったりするのです。
酔い止めを飲んでも効かないという、車酔いの達人のような人もいますね。
ところが、そんな車酔いをしやすい人でも「ある場面」では車酔いをしません。
紅葉を見に行ったときは、不思議と車酔いをしないのです。
頭痛も吐き気もなく、普通に感じられます。
山道は、カーブや急勾配が多くて車酔いをしやすいはずですが、紅葉鑑賞のときは不思議と車酔いをしません。
なぜ紅葉を見に行ったときに限って、車酔いをしないのか。
実はここに、車酔いをしないためのコツが隠されています。
車酔いを防ぐには、次の2つがポイントです。
車から近くばかりを見ていると、上下の揺れが多くて視点も不安定になり、車酔いが悪化します。
逆に遠くを見ると、上下の揺れが小さくなり、視点が安定します。
また外の景色を楽しむことも大切です。
海沿いを走っているなら、美しい海を楽しみます。
山道を走っているなら、外は山の景色を楽しみます。
眼前に広がる美しい景観を楽しめば、そちらに気をとられ、自分が車酔いの体質であることも忘れます。
紅葉ドライブのときは「できるだけ遠くを見る」「外の景色を楽しむ」の2つの条件を自然とクリアしています。
だから車酔いをしないのです。
これは普段の運転のときにも通じる話です。
車酔いをしやすい人は「できるだけ遠くを見る」「外の景色を楽しむ」の2つを強く意識してください。
市街地を走っていても、できるだけ遠くに目をやります。
視点を遠くの建物や街路樹に向けましょう。
そしてできるだけ景色を楽しみましょう。
見慣れた市街地や走り慣れた道路でも、じっくり見ると、感動の景色があるはずです。
できるだけ遠くを見つつ、眼前の景色を楽しめば、不思議と車酔いがしなくなるのです。