執筆者:水口貴博

運命を変える30の言葉

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なぜ入門書にかぎって「猿」「ばか」という表現が含まれているのか。

なぜ入門書にかぎって「猿」「ばか」という表現が含まれているのか。 | 運命を変える30の言葉

何事も新しく学ぶときには、基本から始めるのが王道です。

いきなり高度なことに取り組んでも挫折するだけ。

基本を知らない人は、高度な話が理解できず、応用もできません。

面白いことでも、基本が理解できていないと「つまらない」と感じてしまうでしょう。

時間はかかりますが、基本から1つずつ学んでいくことで、スムーズにレベルアップしていけます。

ところが、基本を学ぼうと本を探すとき、よくありがちなことがあります。

入門書には「猿」「ばか」という表現が多用されている

基本を教える本には「猿」「ばか」という言葉が使われていることが少なくありません。

「猿でもわかる入門書」

「ばかでもわかる基本講座」

上品とは言いがたい表現です。

もはや「定番のキーワード」と言ってもいいでしょう。

むしろ下品であり、抵抗の心理が働きます。

「猿でもわかる」という本を手に取ると、自分は猿のように愚かに思えます。

「ばかでもわかる」という本を手に取ると、自分がばかだと認めることになります。

「何だか買いにくいな」と思ってしまいます。

特に見栄やプライドを気にする人は、猿やばかという表現に強いストレスを感じるでしょう。

「自分は猿ではない。ばかでもない!」

自尊心や虚栄心がくすぐられ、ばかや猿という表現が入った本を避けてしまうのです。

しかし、これはもったいないことです。

なぜ入門書にかぎって「猿」「ばか」という表現が含まれているのか

入門書には「猿」「ばか」という表現がよく使われています。

なぜ入門書にかぎって「猿」「ばか」という表現が含まれているのでしょうか。

もちろん「猿やばかでもわかるくらい簡単ですよ」という意味もありますが、ほかにも別の意味が隠されています。

それは「見栄やプライドを捨てなさい」という意味が込められているのです。

ばかや猿に過剰反応しているうちは、まだ見栄やプライドにこだわっている証拠です。

見栄やプライドにこだわっていては、それが邪魔になって、スムーズに基本を学べません。

「『猿』や『ばか』に過剰反応している人は、まだ謙虚になりきれていない。基本を学ぶ資格はない」

そうした著者からの無言のメッセージであり、警告でもあります。

基本を学びたいと言いながら、心の奥では、まだ見栄やプライドにこだわっている自分に気づくことです。

「猿」「ばか」はあくまで比喩にすぎない

「猿でもわかる」「ばかでもわかる」という表現を真に受けないことです。

単なる比喩であり、あくまでわかりやすさを強調した表現にすぎません。

あなたの尊厳を傷つけるものではありません。

「それだけわかりやすいのだろう」と普通に受け止めることが大切です。

「猿でもわかる」「ばかでもわかる」という本を避けるのは、基本を学ぶチャンスを捨てることになります。

「猿」や「ばか」が使われた本であっても、基本を学ぶのに適しているなら素直に購入しましょう。

きちんと基本を学ぶから、スムーズにステップアップができます。

見栄やプライドを捨てましょう。

謙虚になって「猿」「ばか」というタイトルが含まれた本を手に取りましょう。

「自分のことを言っているね。私にぴったりの本だね」

「今の自分は猿でもありばかでもあるから、これくらいの本が合っている」

そう思うくらいで、ちょうどいいのです。

「猿」「ばか」という表現が使われていても、本気で基本を学びたいなら、すんなり受け入れられるはずです。

すんなり受け入れられるくらい、素直になることです。

謙虚になるからこそ、きちんと基本を学べるのです。

運命を変える言葉(6)
  • 「猿でもわかる」「ばかでもわかる」という本があっても、役立つ内容なら素直に購入する。
職業に貴賤はない。
あらゆる職業は、社会貢献につながっている。

運命を変える30の言葉

  1. さまざまな人生経験だけで、人格が磨かれるわけではない。
    きちんと乗り越えてこそ、人格が磨かれる。
  2. 孤独を感じたら本を読もう。
    本は、絶対裏切らない。
    どんなときでもあなたの味方。
  3. 「幸せか」と聞かれたときは、反射的に「私は幸せ」と答える。
  4. 尊敬する人からアドバイスされたことは、素直に一度は従うのがマナー。
  5. 貧乏な人に、プロはいない。
  6. なぜ入門書にかぎって「猿」「ばか」という表現が含まれているのか。
  7. 職業に貴賤はない。
    あらゆる職業は、社会貢献につながっている。
  8. 苦痛と快感は紙一重。
    あらゆる苦痛は、快感になる。
  9. 雲の上に広がるパラダイス。
    地下に広がるパラダイス。
  10. いらいらしている人は、余裕のない人。
    「感じが悪い」と思うから、腹が立つ。
    「余裕がなくて大変そう」と思えば、いらいらしない。
  11. もたもた着替えると、着替えの効果が半減する。
    さっと着替えると、着替えの効果が倍増する。
  12. 嘘をつくから、疲れる。
    正直になると、疲れない。
  13. 掃除をする気が起きないのは、ごみ箱のせいかもしれない。
  14. 「出会ってくれてありがとう」
  15. 予定外のことが起これば「ラッキー」と考えよう。
  16. エゴは、不運と不幸を招く磁石のようなもの。
    余計なトラブルを招く元凶。
  17. 自信の大きさと胸板の厚さは、比例する。
  18. 電話の話し声がうるさいとはいえ、トイレの個室に移動するのはマナー違反。
  19. 気乗りがしない場面は、こう言い換えよう。
    「運命を変える場面」
  20. 「運命を変えた1日」とは、特別な日だけをいうのではない。
    一生懸命生きた1日は、すべて運命を変えた1日。
  21. 忙しい仕事に悩んでいるなら、早めの出社を心がけることから始めよう。
  22. 自分の話を聞いてもらいたければ、成功者になるのが近道。
  23. それは回り道ではない。
    回り道に見える近道だ。
  24. 頑張りすぎた後は、○○。
  25. 勇気が出ないときは、こう言おう。
    「運命の3分」
  26. お金で買える自信があるなら、迷わず買っていい。
  27. 机の上をきれいにしてから帰るのも、仕事の1つ。
  28. 「無料」に飛びつく癖があるかぎり、貧乏から抜け出せない。
  29. やたら相談に乗りたがる人に、ろくな人はいない。
  30. あなたは美しいチョウ。
    もっと空高く飛び、もっと美しく羽ばたける。

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