人はなぜ、年齢を重ねるにつれて優しくなるのでしょうか。
やらかした経験が増えるからです。
長く生きていると、成功体験だけでなく、失敗体験も増えます。
仕事の失敗、人間関係の失敗、お酒の失敗、お金の失敗などなど。
40代50代くらいの年齢になれば、誰でもやらかした経験があるものです。
1つや2つどころか、数え切れないくらいあるでしょう。
二度と経験したくないほどの大失敗や、取り返しの付かない大失敗もあるかもしれません。
一定の年齢を重ね、やらかした経験が増えると、だんだん人の失敗に対して寛大になります。
「人のことを言えない」「私も似たような経験がある」となります。
人の失敗に対して、快く許せるようになります。
失敗した人の気持ちにも寄り添えるようになります。
結果として、性格が円くなり、優しくなるのです。
世の中にはとても優しい人がいます。
そういう人は、過去にやらかした経験が山ほどあるのです。
あなたの身近に優しい中高年がいれば、過去にあったトラブルについて聞いてみるといいでしょう。
にこにこしながら、面白い失敗談をたくさん聞かせてくれるでしょう。
優しい顔をした裏では、とんでもない失敗の過去がたくさんあるのです。
逆に言うと、40代50代になって優しくない人は、まだやらかした経験がない人、あるいは少ない人です。
これといった失敗がなく、成功ばかりの人生を歩んでいると、人に厳しく当たってしまいます。
「それくらいできるだろ」「どうしてこんなことができないんだ」「努力をすれば必ずできる」など、パラハラ気味になるのです。
やらかした経験は、ないほうがいいものですが、だからといって全然ないのも良くないのです。
40代50代になって優しくない人は、やらかす経験をしておきましょう。
やらかす経験は、優しくなるために欠かせません。
長く生きるにつれて角が取れていくといいますが、結局のところ、やらかした経験が蓄積されるということです。
失敗をするとき、取り返しの付く範囲でやらかせばいいのです。
取り返しの付く失敗なら、リカバリーが可能です。
リカバリーに大金が必要だったり膨大な時間や労力がかかったりしますが、何とかなるものです。
やらかしたことがあればあるほど、優しい性格になります。
もっと優しい性格になりたい人は、もっとやらかす経験をしましょう。
どんどん新しいことにチャレンジすればいいのです。
新しいチャレンジをしていれば、知らないこと・わからないことにぶち当たり、おのずとやらかす経験も増えます。
ひどい目に遭って大変ですが、ますます性格が円くなり、もっと優しくなれると思えば、意味はあります。