公開日:2023年6月9日
執筆者:水口貴博

1日1日を大切に生きる30の人生習慣

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なぜ年を取ると、平凡な景色に感動できるようになるのか。

なぜ年を取ると、平凡な景色に感動できるようになるのか。 | 1日1日を大切に生きる30の人生習慣

年を取ると、平凡な景色に感動できるようになります。

もちろん今までも感動はしていましたが、心の震え方がより強くなるのです。

子どものころは、花を見たとき「美しい」と思うことはあっても、浅いものでした。

深く感動するほどではありません。

「普通のきれいな花」と思って終わりです。

青空や夕日を見ても「きれいだな」と思うことはありましたが、心にじんと来るほどではありませんでした。

涙を流すほどではありませんでした。

「普通のきれいな青空」「普通のきれいな夕日」と思って終わりです。

子どものころは「きれいといえばきれいだね。でもだから何?」という、あっさりした感想や浅い感動が多いものです。

ところが年齢を重ねて、ある程度長く人生を生きると、感じ方が変わります。

以前より心の震え方が大きくなります。

真の感動を覚えます。

花を見たとき「うわあ、なんてきれいなのだろう!」と心から感動できるようになります。

そして時を忘れて見とれます。

青空や夕日を見たとき、普段と変わらない景色なのに、以前より深い感銘を覚えるようになります。

感動の鳥肌が立ちます。

涙がこぼれることも少なくありません。

花も青空も夕日も、数え切れないほど何度も見ているから見飽きるはずなのですが、逆に以前より感動が強くなります。

感動センサーが敏感になったかのようです。

なぜ年を取ると、感動が大きくなるのか。

「人生の残り時間」を意識するようになるからです。

私たちは長く生きるにつれて、人生の残り時間が短くなります。

若いころは、人生が無限にあるような気持ちで過ごしていました。

ところがある程度の年齢に差し掛かると、人生は有限であることをだんだん自覚するようになります。

すると、ものの見方が変わります。

「この花を見られるのも、あと何回だろうか」

「この青空を見られるのも、あと何回だろうか」

「この夕日を見られるのも、あと何回だろうか」

今まで無限に見られると思っていた景色も、実はそうではないことに気づかされます。

無限ではなく、有限だとわかる。

だから、深い感動を覚えるのです。

余命宣告をされた人が、当たり前のことに感動するようになるという話がありますが、それと同じことです。

有限を意識すると、平凡なことでも当たり前のことでも、以前より感動できるようになるのです。

感動を増やすために「人生の残り時間」を意識してみてください。

「これを見られるのはあと何回だろう」と思うようになります。

おのずと日常の感動が増えます。

花でも青空でも夕日でも、普通の風景に感動を覚えるようになります。

お盆や正月で帰省するときも「親と会えるのはあと何回だろう?」と思えば、自然と感謝の念が湧き、しみじみするはずです。

意識改革は若い人でも可能です。

人生の残り時間はまだまだたくさんありますが、永遠ではありません。

人生は有限です。

命があるものの宿命として、いつかはこの世を去る日がやってきます。

不慮の事故で急に亡くなる可能性もゼロではありません。

若い人でも、人生の残り時間を意識すると、世の中の見え方が変わります。

人も風景も、食事も運動も、仕事も遊びも、すべてです。

何気ないことがいとおしく感じられます。

一つ一つのことに感動を覚え、感謝したくなります。

身の回りの感動が増えるのです。

1日1日を大切に生きる人生習慣(18)
  • 「人生の残り時間」を意識して、日々の感動を増やす。
1日5分の瞑想が、人生の質を高める。

1日1日を大切に生きる30の人生習慣

  1. 毎日新鮮な気持ちでスタートすることを忘れていませんか。
  2. 布団を畳むことは、小さな模様替え。
    気持ちがすっきりして、よい1日をスタートできる。
  3. 成功したいなら「行動しながら勉強する」の一択。
  4. 挫折本を手に取って、大人のリベンジを果たそう。
  5. 星空鑑賞も素晴らしい芸術鑑賞の1つ。
    最近、星空を楽しんだのはいつですか。
  6. 火を起こす経験も、良い勉強。
  7. まず得意な仕事から始めて、調子を上げる。
  8. 当たり前のことに感謝できる人に、悪い人はいない。
  9. 宝くじに並ぶ人から学ぶこともある。
  10. 普段通りなのに「元気がないですね」と言われたら、活力のない雰囲気が出ているということ。
  11. グループの輪に入りたいなら、自分から動くことが大切。
  12. 魚釣りは、釣れる日もあれば、釣れない日もある。
    どちらも釣りの醍醐味。
  13. 普通にお願いするより、理由を添えてお願いするほうがいい。
  14. 旅先のトラブルは、必ず良い思い出になる。
  15. 上に上がろうとする本能を呼び起こせ!
  16. 「3、2、1」のカウントダウンは、0まで待たない。
    3で行動する。
  17. 日記に書くことがなくて困ったときは「天気」をネタにしよう。
  18. なぜ年を取ると、平凡な景色に感動できるようになるのか。
  19. 1日5分の瞑想が、人生の質を高める。
  20. 元気よく「元気が出ない」と言う人は、すでに元気が出ている。
  21. いいことの基準は、高いより低いほうがいい。
  22. 平凡な食べ物も、高級と思えば、リッチに感じられる。
  23. 理想の1日にチャレンジしよう。
    実現できたら、習慣化にチャレンジしよう。
  24. なぜ歴史を勉強すると、選挙に行きたくなるのか。
  25. モチベーションは「記録」から生まれる。
  26. お伊勢参りは、毎日30キロ以上歩いていた。
    私たちは、たっぷり歩くことを忘れている。
  27. 「失敗しない方法」と「成功する方法」は、似て非なるもの。
  28. 一歩踏み出した人からパワーをもらったら、気持ちが熱いうちに行動を起こそう。
  29. チャレンジ精神を持っている人は、年齢に関係なく、いつまでも心は若い。
  30. 生きていることは、当たり前ではなく、奇跡。

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