人生で必ずあるのが、失敗経験。
失敗を避けて通りたいところですが、残念ながら、それはありません。
誰でも道でつまずいて、膝をすりむいた経験があるでしょう。
誰でも試験で間違い、100点未満の点を取った経験があるでしょう。
誰でも約束をど忘れして、申し訳ない気持ちになった経験があるでしょう。
失敗経験は、避けて通れない道。
だからこそ、失敗経験との付き合い方が重要です。
失敗経験との理想的な付き合い方は、先生と生徒の関係です。
あなたは生徒であり、失敗経験は先生です。
失敗したときの後悔は、先生から厳しく叱られたのと同じこと。
悔しさ・惨めさ・恥ずかしさを、たっぷり味わいましょう。
悔しさ・惨めさ・恥ずかしさは、失敗したときしか味わえない苦しみです。
たっぷり叱られて、落ち込むことも大切です。
しかし、つらいだけではありません。
失敗経験の素晴らしさは、反省点が学べることです。
厳しく叱った後、先生は、こっそり大切なことを教えてくれます。
今後の人生を豊かにする知恵です。
得られるものがたくさんあるのは、成功体験より失敗経験。
失敗して悲しむだけではなく、再発防止のため、反省点を学び、改善に生かしましょう。
そして、大切な教訓さえ抜き取り終えれば、つらい過去は忘れるのです。
もう思い出さない。
むしろ忘れることに集中しましょう。
写真が残っていれば、破り捨ててもいいでしょう。
思い出させるものがあれば、ごみ箱に捨てるのもいいでしょう。
忘れることも、大切な能力です。
つらいことを引きずっていても、つらいだけ。
体力や精神力だけ奪っていき、人生には何の役にも立ちません。
こういうときこそ「忘れる」という素晴らしい能力を生かさなければいけません。
「過去を忘れるのは、過去に申し訳ない」と思うかもしれませんが、誤解です。
つらいことはどんどん忘れていかないといけません。
元気に生きたければ、つらい出来事を忘れていかなければいけないのです。
後ろは振り向かず、前だけ見ましょう。
人生は、前しか進めない一方通行。
つらい過去と気持ちよくお別れできれば、新しい出来事が前からやってくるでしょう。
失敗経験という素晴らしい先生を生かして、人生を飛躍させていくのです。