大きなことにチャレンジをするとき、助走をしてばかりの人がいます。
留学、就職、転職、起業、開業。
「しっかり助走がしなければいけない。もっと助走をつけなければいけない」
自分の助走に満足できず、ひたすら走り続けています。
「そろそろジャンプしたらどう?」と促しても「まだ助走が足りない、もっと助走が必要」の一点張りで聞く耳を持ちません。
少しでも素晴らしいスタートを切るために、徹底的に助走をしているのです。
たしかに新しいステージに進むときには、助走が欠かせません。
いきなりジャンプすると、勢いが足りず、良いスタートが切れません。
大きなチャレンジであればあるほど、必要な準備も増えて時間もかかるでしょう。
助走期間を設けることは、不要な失敗を避けるために大切なのは間違いありません。
しかし、助走をするのはいいのですが、しすぎには注意してください。
助走をしすぎると、ぜえぜえ息切れを起こします。
そこで体力を使い切ってしまい、肝心のジャンプがうまくいかなくなります。
必要以上の助走は、かえって時間の無駄を生んでしまうのです。
助走をしている段階では、まだ始めたことになっていません。
あくまで準備であり、前段階です。
延々と助走をするわけにはいきません。
助走を続けているばかりでは次のステップに進めません。
思い切ってジャンプをしてこそ、本当のスタートです。
助走をするなら、前もって量と期間を決めておきましょう。
どこかで区切りをつけて、踏ん切りをつけなければいけません。
適度な助走を見極めてください。
助走に上限を設けましょう。
ある程度勢いがつけば、ジャンプです。
大きなことであればあるほど、助走も長く必要になりますが、きちんと上限を決めておくことが大切です。