未来のことを考えては、不安を募らせる人がいます。
「試験に落ちたらどうしよう」
「就活に失敗したらどうしよう」
「仕事で失敗したらどうしよう」
「地震が来たらどうしよう」
若いにもかかわらず、今から老後の心配までする人すらいます。
これでは不安のデパート状態です。
私たちには未来を想像する力があります。
もちろん人間ですから、未来の嫌なイメージが頭に浮かぶこともあるでしょう。
良い未来をイメージして明るい気持ちになることもある一方、悪い未来をイメージして暗い気持ちになることもあるものです。
しかし、ちょっと待ってください。
いくら不安を募らせたところで、まだ現実に起こっていないことです。
まだ起こっていないことを心配したところで仕方ありません。
アメリカのミシガン大学が行った研究に興味深い発表があります。
それによると、私たちが抱く心配事の80パーセントは、実際には起こらないとされています。
さらに残りの20パーセントのうち16パーセントは、きちんと対策ができていれば、対応可能であることも明らかになっています。
つまり、心配事の大半は、実際に起こらないことが判明しているのです。
まだ起こってもないことに不安を募らせていると、時間を無駄にするばかりか、エネルギーも消耗します。
ため息が止まらなくなり、生きる力まで失われていくのです。
悪いのはそればかりではありません。
思考には現実化させる力があるため、悪い未来をイメージしていると、悪い未来を引き寄せてしまいます。
まだ起こってもないことにくよくよしないことです。
私たちにとって、あるのは「今」だけです。
正確な未来を予想するのは、不可能です。
まだ起こってもないことに不安を募らせるのは時間の無駄。
まだ起こってもないことを、あれこれ考えるのはやめましょう。
未来が不安でたまらないとき、やるべきことは1つ。
目の前のことに集中することです。
「試験に落ちたらどうしよう」と思ったら、とにかく勉強です。
「就活に失敗したらどうしよう」と思ったら、目の前の就活にしっかり取り組むことです。
「仕事で失敗したらどうしよう」と思ったら、目の前の仕事に全力を尽くすことです。
目の前のことに集中していれば、そのことで頭がいっぱいになり、落ち込む暇も余計なことを考える暇もなくなります。
「地震が来たらどうしよう」と不安になったら、今から備えをしておけばいいのです。
防災グッズを持つくらいならできるはずです。
ネットで防犯グッズを探せばいくらでも出てきます。
くよくよ不安に苦しむくらいなら、具体的なアクションを起こしたほうがまだ建設的です。
不安をゼロにできなくても、小さくすることならできるはずです。
目の前に集中すれば、おのずと未来が切り開けます。