ときどきいらいらする人に出会うことがあります。
表情が悪く、早口で話していて、言葉遣いも悪い。
相手の態度や言葉遣いから、だいぶ神経が高ぶっているとわかります。
いらいらしている人と接していると、こちらまでいらいらしてきそうです。
こちらに感情をぶつけてくるようです。
そんなとき「感じが悪い」と思いそうになりますが、ここは大切な場面です。
「感じが悪い」と思うから、腹が立ちます。
感情をぶつけられると、こちらまで感情的になってしまいます。
いらいらしている相手につられて、こちらまでいらいらしてくる。
つまらないことで、トラブルに発展してしまうこともあるのです。
こんなとき、心を落ち着かせる考え方があります。
いらいらしている人と出会ったら、こう思うようにしましょう。
「余裕がなくて大変そう」と。
相手を包み込むかのように、心を大きくしてみてください。
「余裕がなくてかわいそうに」
「いっぱいいっぱいで大変そうだな」
「余裕がないから、いらいらするのも無理はないよね」
同情や哀れみの念が生まれ、相手の印象が変わるでしょう。
いらいらする原因の大半は「余裕の不足」です。
時間がない、お金が少ない、パワーが足りない。
私たちは余裕がないとき、いらいらするようになっています。
いらいらする原因がわかれば、解決は簡単です。
いらいらした人と接することがあっても、穏やかな気持ちを保てるのです。
相手に限った話ではありません。
自分がいらいらしたときも、同じことが言えます。
いらいらして神経が高ぶることがあれば「自分は今、余裕が足りない」と考えてください。
余裕があるつもりでも、いらいらしているなら、余裕がない証拠です。
余裕があればあるほど、上品な雰囲気も漂います。
余裕がなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。