疲れやすい体質になる原因の1つ。
それは、嘘です。
日常的に嘘をつく習慣に心当たりはありませんか。
時に私たちは、嘘をつくことがあります。
保身のために嘘をつくこともあれば、トラブルを減らすために嘘をつくこともあるでしょう。
ありもしないことを話して、相手を騙す。
現実で起こっていなくても、自分の都合のいいことを言えばいいだけなので楽です。
もちろん中には、人を助けたり希望を与えたりする「良い嘘」もありますが、基本的に注意が必要です。
嘘の習慣があると、疲れやすくなるからです。
嘘をつくとき、つじつまが合うような話を作らなければいけません。
嘘とばれないよう、演技をしなくてはなりません。
嘘をついた後も、自責の念に駆られ、罪悪感にも苦しめられます。
嘘をつくとはいえ、肉体的にも精神的にも、なかなか疲れる作業です。
たとえ上手な嘘で場をしのげても、それで終わりではありません。
その後も嘘がばれないように振る舞わなくてはならなくなります。
嘘がばれるのを防ぐため、新しい嘘をつくこともあるでしょう。
嘘を嘘で塗り固めることになり、頭の中が混乱してきます。
どんどん体力や精神力が奪われていくのです。
自分のためについた嘘が、かえって自分をおとしめることになるのは皮肉です。
嘘をつくのが習慣になっているなら、疲れやすい体質になるのも当然なのです。
疲れにくい体質になりたいなら、正直を心がけましょう。
何事も正直が一番。
ありのままの事実を、そのまま伝えればいいだけです。
正直になると、思ったことをそのまま言えばいいだけなので楽です。
正直に話すと言葉が厳しくなるなら、表現を工夫しましょう。
食事がおいしくないときは「まずい」ではなく「面白い味」と表現します。
がやがや騒ぐ人がいるなら「うるさい人」ではなく「賑やかな人」と表現します。
三日坊主をしたなら「逃げた」「飽きた」ではなく「自分に合わないことがわかった」と言い換えればいいでしょう。
とげとげしい言葉も、表現を工夫すれば、スマートな言葉になります。
どれも正直の範囲で発言していることになるので、堂々とできます。
クッション言葉を使うのもおすすめです。
「言いにくいことなのですが」
「お忙しいところ恐れ入りますが」
「気分を害されたら申し訳ないのですが」
クッション言葉で前置きをすれば、正直な発言をしても、受け入れてもらいやすくなるでしょう。
時に嘘が必要になる場面もありますが、できるだけ最小限に抑えるほうが自分のためになります。
正直に発言して、正直に行動して、正直に生きます。
正直であることを、特別なことではなく、当たり前のことにしましょう。
そうすれば、余計なストレスから解放され、疲れにくくなります。